藍 画 廊


齊藤翔展
「Rules」
SAITO Sho

齊藤翔展の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の5点で齊藤翔展は構成されています。
作品のタイトルは各作品の図形ですので、プライスリストをご覧下さい。
作品の詳細です。



左壁面の作品です。
正面と右側からの画像です。
自作パネル、ニードルを使用、サイズ750✕750✕85mmです。



正面壁面の作品です。
自作パネル、ニードルを使用、サイズ1000✕1000✕50mmです。



右側壁面、左の作品です。
正面と右側からの画像です。
自作パネル、ニードルを使用、サイズ450✕450✕250mmです。



右側壁面、右端の作品です。
正面と左側からの画像です。
自作パネル、ニードルを使用、サイズ300✕300✕90mmです。



入口横壁面の作品です。
自作パネル、ニードルを使用、サイズ1000✕1000✕60mmです。

〈作家コメント〉
以前の「作為的に」手を加えていくのとは違い、今回は「ルール」に従って特定の行為を繰り返すことで作品を制作しました。
誰でもできることかもしれませんが、「私にしかできない作品」でもあると思います。


齊藤さんの作品の特色は、まず形状が絵画(平面)であって、彫刻(立体)でもあることです。
あるいは、そのどちらでもなく、単に美術作品=視覚表現として制作されていることです。
その次に、作品が一定のルールの従って作られていて、モチーフやイメージがないことです。
中心にあるのは概念、観念といった思考ですが、実際の作業は手(身体)に多くを拠っています。

指示書があって、その通りに作れば、同じものができるか。
例えば、プラモデルのようなものであれば、それほど差異はないと思います。
しかし、この作品のような場合は異なります。
作品は、ニードルで線を刻むことが大半ですが、ジェッソなどで何回も塗り替えながら飽くことなく線を刻み続けます。
それは縦線と横線で構成されたもの、格子状(マス目)に細かく刻まれたもの、斜めの線が端で跳ね返ってそれが繰り返されるもの、と作品によってルールが違います。

単純ではあるが、意外に任意の幅が広く、その積み重ねになると仕上がりが大きく異なってきます。
繰り返す刻みで表面が剥がれ落ちる部分が出てきたり、刻まれた溝の深さにも変化が出ます。
日々の体調の変化、気分の変化、制作時間帯や気候の違いも影響します。
もちろん、刻む人の手癖や年齢などは言うまでもありません。

作品は刻む時間の堆積として視覚化されますが、これが想像よりも遥かに面白い。
指示書=ルールに従っただけなのに、作家性が強く出ています。
(これはある意味、「もの派」の作品を想像させます。)
つまり、作品としての強度があって、固有性にも優れているのです。
人の人生が人の数ほど多様であるように、ルール(同じ条件)があったとしても、表出の多様は必然として生じるのです。
その様に、わたしたちの生きる時間は単調に見えても、変化に富んでいて、実は豊かなのかもしれません。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2016年サイトウショウiGallery DC個展
2017年iGallery DC二人展
2018年藍画廊個展

会期

2019年3月11日(月)ー16日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内