藍 画 廊


齊藤翔展
「Re;Act」
SAITO SYO


齊藤翔展の展示風景です。



各壁面の展示です。



左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の18点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品のタイトルはすべて「Re:Act」でパネルにミクストメディア、サイズもすべて300mm×300mm×50mmです。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端、左から2番目、3番目の作品です。



左壁面、左から4番目、5番目、右端の作品です。



正面壁面、左端、左から2番目、3番目、右端の作品です。



右壁面、左端、左から2番目、3番目の作品です。



右壁面、左から4番目、5番目、右端の作品です。



入口横壁面、左端と右端の作品です。

<作家コメント>

作品と向かい合う

身体が反応する
下地から層を重ねては削り、彫り、潰し、剥がす
また盛っては削り、刻みを繰り返す

「作為的に」手を動かす

特に具体的な何かを表現しようとしているわけではない

長い時間を費やし、重ねた一層一層に
その時々の思いなど何かしらの要素が染み込んでいき
蓄積され大きな力となって表層にあらわれることを期待している

2018年3月  齊藤翔

画廊に入ると、壁面に30cm角の同じような図柄の絵が整然と並んでいます。
近づくと、その絵は壁面から浮いているようにも、壁面に埋め込まれたようにも見えます。
斜めから見れば、絵のエッジから急角度でパネルの裏側に傾斜が付いています。
つまり、これは絵ではなく立体なのか。
そう思うと、マチエールには削ったり、彫ったりした跡があって、彫刻を思わせる仕様です。
しかし正解はそのどれでもなく、ただ単に美術作品としか呼びようのないモノなのです。
(あるいはどれでもであって、一つには特定できないモノです。)

その表面を見れば、これが特定のモチーフを基につくられたものではないことが解ります。
かといって、抽象でもアンフォルメルでもありません。
しいて言えば、齊藤さんが制作に要した時間が閉じ込められているのかもしれません。
その時間は齊藤さんの遠い過去も含まれる膨大な時間で、単純な制作時間ではありません。
だから誤解を恐れずに言えば、齊藤さんそのものです。

では、齊藤さんはなぜこのような作品を作るのか。
ここからは、わたしの勝手な想像です。
それは多分、自分の立っている位置を確かめたいからです。
そしてそれを自分の方法でやりたいのです。
作ったら、それを人に(勝手に)見てもらいたいのです。
作品の天地左右をぐるぐる回して、好きなところで止めて、見てもらいたいのです。
それが自分の立っている位置を確かめることであり、同時に他者という視点をも取り込むことです。
参加型ではありませんが、他者を必要とする開かれた作品なのです。
それがとても、今日的だと思いました。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2016年サイトウショウiGallery DC個展
2017年iGallery DC二人展

 

2018年3月19日(月)ー24日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内