藍 画 廊



宮道知子展
MIYAJI Tomoko


宮道知子展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
左から、サイズ1167(H)×1167(W)mm、250×250、410×606です。
展示作品はすべて、タイトルがuntitledでキャンバスに油彩です。



正面の壁面です。
1455×2240です。



右側の壁面です。
左から、242×333、190×240、727×910、273×273、273×273です。



入口横の壁面です。
左から、240×190、240×190、1000×805です。

以上の13点が展示室の展示で、その他小展示室に2点、事務室壁面に1点の展示があります。



左壁面の左端の作品です。
光を描いた作品に見えます。
強く、溢れんばかりの光が画面の奥から差しています。
葡萄の房のように見える球が光の有り様を表現しています。
正方形というカタチがとても端正に見える作品です。



左壁面の右端の作品です。
林(森)を描いたように見える作品ですが、写生ではなく、想像の風景だそうです。
これは横長ですが、上の正方形と同様、バランスにすぐれた作品です。



正面壁面の組作品です。
宮道(下嶋)さんの作品は主に緑系と赤系があります。
これは赤系の大作です。
光を逆光で受けた時に感じるエネルギーが、画面に迸(ほとばし)っています。



右壁面の右端とその隣の作品です。
季節で言えば秋を思わせる色彩ですが、特にそれを意識した作品ではありません。
左の作品はぼぼ抽象ですが、色合いのとても美しい作品。



右壁面の中央の作品。
林の木々を描いたように見えますが、リズムがあって、静謐な描写です。
無駄なものが無い、この構成力は見事です。



右壁面の左端の2点です。
組のように展示されていますが、制作時は別々の作品です。



入口横壁面の右端の作品です。
林の景色を背後に、浮かんだような椅子が描かれています。
ともすれば甘くなりがちな画面をギリギリのところで制御しています。
入口横壁面の3点は、いずれも針金で作ったような細いラインの椅子や梯子が中央に描かれています。


〈作家コメント〉

ただ眺める。

そこには行けないし、距離感が心地よい。

揺れるイメージ、景色の「印象」を描いています。


写真でいえば引いた風景とクローズアップが交錯した、宮道さんの展示です。
どの作品にも植物を感じます。
緑色植物は光合成によって、二酸化炭素から酸素と炭水化物を生み出します。
一般に、その酸素によって人間はこの地球上に誕生したと言われています。
いってみれば、光と植物は人間の生みの親になるわけです。

宮道さんの作品から感じるのは光合成のエネルギーです。
人を生み出し、育むエネルギーです。
それは、ある時は強烈に、ある時は優しく降り注いでいます。
その様相は、作品に過不足無く描かれています。

端正な絵画です。
絵画の佇まいは静謐で上品ですが、画面はエネルギーで溢れています。
そのエネルギーはポジティブで生命力に満ちたものです。

ご高覧よろしくお願い致します。

2008年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展


 

会期

2013年3月4日(月)ー3月9日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内