三輪美奈子展
-AKKA IV-
MIWA Minako
三輪美奈子展の展示風景です。
画廊入口から見た展示の様子です。
今度は反対側(正面壁面側)から見た展示です。
三輪美奈子展の展示室の展示は9点で、その他小展示室に4点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品はミクストメディア(多種類の素材)で制作されています。
画廊に入ると、何とも言えない安らかな気持ちになります。
それは展覧会のサブタイトル「AKKA」に大きく関係しています。
AKKAとは安家と書く、岩手県にある地方の地名です。
安家は水に恵まれた土地で、三輪さんには縁の深い、心の落ち着く土地だそうです。
その思いがタイトルと、作品に込められていて、画廊の空間を伸びやかで安らかな空間にしています。
作品はミックストメディアで、多種類の素材が使われています。
作品の多くは発泡スチロールで基本の形が成形され、薄い綿布が貼られ、所々から針金が芽のように出ています。
綿や樹脂を使った作品もあり、素材は必要に応じて、適したものを用いています。
以下に展示風景の画像を掲載いたしますので、ご覧下さい。
本展は立体作品の展示であると共に、空間的要素が強く出た展示です。
画廊に入ると前述したように、まず、その空間に落ち着き、安らかさを感じます。
一点一点の作品の成り立ちを見る以前に、三輪さんの作品世界に魅せられてしまいます。
目に付いた作品の一つは、形が洋梨に似ていました。
それでわたしは、心の中で果実の実っている世界を連想しました。
そう思っていたら、会場にいた一人の方が、何気なく「フルーティな作品」と感想を漏らしました。
そう、今回の三輪さんの作品は、瑞々しい果実の実りを思い浮かばせるのです。
それは形ばかりではなく、果実の香しさや、肌触りまでも伝わってくるかのようです。
その連想を助長させるのは、立体から伸びた針金の遊びです。
ダンスでもしているかのような、針金の自在な遊び。
果実と戯れている枝や蔓みたいです。
三輪さんに訊ねると、特にモチーフはないそうです。
好きなように形を作っていって、並べたら、このような展示になったそうです。
わたしが果実を連想したのは、その作品の自然さ、力の抜け具合と関係があると思います。
作品には作者の力(りき)みがまったく感じられず、果物が成るようにして成ったような自然さがあります。
もちろん、農家の人が丹精込めて果物を作るように、三輪さんは作品を作っています。
それが、陽の光を浴びて、水の恵みを得て、土の力で果物が成るように、作品が成っています。
食べてしまうのが惜しいような、三輪さんの今回の展示です。
ご高覧よろしくお願いいたします。
藍画廊2002年個展
藍画廊2003年個展
藍画廊2006年個展
「三輪美奈子展 パフォーマンス in - AKKA IV ‒ 」
12/14 17:30 ~ みわはるき (EXTRA PAGE)
12/19 16:30 ~ K I U N J I
12/23 18:30 ~ 加藤みや子
12/24 18:00 ~ 石井かほる
12/26 16:30 ~ 南貞鎬
and 石井弓太郎・斉藤マヰ 他・・・
会期
2009年12月14日(月)-12月26日(土)
日曜休廊
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内