iGallery DC

山本まり子展
YAMAMOTO Mariko




山本まり子展の展示風景です。






上から、画廊入口から見て左側壁面左、左壁面右と正面壁面、右側壁面の展示です。
山本まり子展は以上の13点とカウンター上の5点の作品で構成されています。
作品は額装作品を除き、すべて木、和紙、胡粉、水干絵の具、アクリル絵の具を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。

 


画廊入口から見て、左壁面、左側の作品です。
左はタイトル「水はひかり」(紙、パステル、色鉛筆)でサイズ10.2×13.2 cm、
右上は「きおく」で7.7×8×3 cm、
右下は「水のかげ」で4.4×9×2 cmです。



左壁面、右端の作品です。
「稜線をたどる」で45×116×4.5 cmです。



正面壁面の作品です。
「稜線を手繰る」で80×90×3 cmです。



正面壁面エアコン下の作品です。
「水のかげ」で80×100×3 cmです。



右壁面、左端の作品です。
「遠いきおく」で45.5×65×3cmです。



右壁面、左から3番目、4番目の作品です。
上は「稜線をたどる」で6×16×2 cm、
下は「稜線をたどる」で6×14×2.5 cmです。

 


右壁面、左から5番目、6番目の作品です。
上は「遠い山」で16×22.5×1.5 cm、
下は「近い山」で21×29.5×21 cmです。

 


右壁面、左から7番目、右端の作品です。
左は「水はひかり」で14.7×21×2 cm 、
右は「稜線を手繰るように」で16×27×1.7 cmです。



カウンター上の作品です。
天から時計回りに、
「小さなきおく」で2.7×5.5×1.7cm、
「小さなきおく」で4.4×6×2cm、
「小さなきおく」で3.2×6.2×2cm、
「小さなきおく」で4×4.4×3cm、
「小さなきおく」で4×5×2 cmです。


<作家コメント>

ずっとそこにあった自然
ありふれた日常
ふつうの物事
その有り難さ
きっと変わらず自分の人生に並走しているような何かを
見えるものと見えないものの交差を
今また立ちかえりながら
変わりゆくものと
両親の故郷の、山梨の山々に


山本まり子さんの描く絵画には特定のモチーフはありません。
パネルに紙を貼り、絵具を塗っているうちに少しずつイメージが画面に表れてきます。
何かを写すのではなく、何かを絵の中に見いだしていく手法、方法です。
しかし、その絵に何を見るかは鑑賞者の自由です。
わたしはいつも山本さんの絵画に青空と雲の風景を見ています。

二階にあるわたしの住居から見る夕焼けはとても綺麗です。
地方都市の退屈な町の中にある住居ですが、夕焼けだけは自慢です。
南アルプスに落ちる夕陽の風景はいつ見てもドラマチックです。
それに比べると、山本さんの空の風景に大きなドラマはありません。
夕焼け前の、わずかに雲がバラ色に染まる時間帯の空のようです。
しかし、その絵はいつまで見ていても飽きません。
日常の時間に表れる、つい見過ごしてしまうような風景の捉え方が見事だからです。

小津安二郎の映画もドラマに乏しい展開です。
淡々と過ぎる日常が背景(バックボーン)になっていて、そこに家族の変化がゆっくりと描かれます。
なぜ小津の映画が名作として愛されているかと言えば、背景の日常の演出が優れているからだと思います。
日々の時間の経過が丹念に、丁寧に描かれていて、そのリアリティでわたしたちは小津の映画の世界に入っていきます。

山本さんの絵画もまた、風景の中の日常の時間が丹念に、丁寧に描かれています。
それは小津の映画とは異なり、背景ではなく主題ですが、その豊かな時間の在り方は同様です。
豊かな時間が、多くの時間と手作業を費やした画面の中に在ります。
画面の大きさの多様や、厚みの違いも、日常の風景の様々を表しているのかもしれません。
繰り返しになりますが、絵画に何を見るかは自由です。
山本さんの絵画の世界に眼を遊ばせて、唯々時の流れの豊潤を楽しんでいただければと思います。

ご高覧よろしくお願い致します。


プライスリスト1
プライスリスト2

2000年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2016年iGallery DC個展
2018年藍画廊個展
2020年藍画廊個展

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山本まり子展
会期:2022年6月30日(木)〜7月17日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール