藍 画 廊

小山茂勢展
KOYAMA Shigeori


小山茂勢展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。



床面の展示です。

以上の21点で小山茂勢展は構成されています。
タイトルはすべて「無題」で、アクリル、キャンバス、木ワク、針金、百均粘土、雑ゴミ、糸ヒモ 各種などを使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面左側3点の作品です。
左からサイズ55×46×30cm、 60×73×20cm、116×76×27cmです。

 



左壁面右側3点の作品です。
左からサイズ68×50×40cm、58×48×33cm、97×74×24cmです。



正面壁面左側2点の作品です。
左からサイズ68×60×33cm、80×65×30cmです。



正面壁面右側2点の作品です。
左からサイズ76×47×30cm、50×50×23cmです。




右側壁面左側3点の作品です。
左からサイズ90×60×25cm、90×80×34cm、55×65×48cmです。



右側壁面右側2点の作品です。
左からサイズ74×78×25cm、108×70×28cmです。



入口横壁面の作品です。
左からサイズ38×48×23cm、31×29×15cm、40×50×22cm、60×58×23cm、66×60×24cmです。




床面の作品です。
手前はサイズ80×75×58cm、奥はサイズ可変です。

〈作家コメント〉
コロナ、ウクライナ、変な天気。
人の力の及ばない事が次々と起こります。
地震も怖いです。難しい事は考えられません。
でも手を動かしてなんか作っていると少し
ましな感じがします。

小山さんは具象絵画の作家であったはずが、いつの間にか抽象絵画の作家になり、今は絵画と立体のハイブリッドな作家になっています。
その足跡を下記の個展歴のリンクで辿ってみると、形式の違いはあっても、内容は恐ろしいほどに一貫していることに驚きます。
試しに10年前の2012年の個展をご覧になって下さい。
その具象絵画に描かれた怪物(?)がのたうち回る様は、今回の木枠に括り付けられた作品(絵画/立体)とほとんど一緒です。

だとしたら、なぜ形式を変えたのか。
つまり現代美術の歴史のように、絵画のイリュージョンを嫌い物質性を全面に出したのでしょうか。
それとも作品に批評性(自己言及)を持たせたのでしょうか。
どうも違うようです。
ただ単に自分の表現したい世界の形式を模索した結果、たまたま美術史と重なったようです。
これをこうしたらどうなるか、といった試行錯誤が今の形式に辿り着いたと想像します。
そのような意味では、小山さんは冒険的、革新的な美術家であり装いを変えることに躊躇がありません。

さて、変わらずに表現している内容とは何か。
映画の「エイリアン」に登場する怪物のようなモノが暴れまくる世界とは何か。
私見では、これは現代人の意識下の不安のような気がします。
それを悪夢として表出したのが、小山さんの絵画のような気がします。
つまり正視したくない、わたしたちが抑圧している不安な世界を描いているような気がするのです。
間違っているような気もしますが、こんな夢を見たことがあるわたしにはそう見えます。
そして、そこが小山さんの絵画の素晴らしいところだと思っています。

作品リスト

2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展


会期
2022年9月19
日(月)ー9月24日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内