唐沢美紀展
Mother Tree
KARASAWA Miki
唐沢美紀展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の7点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「Mother Tree 」(木、アクリル絵の具)でサイズ可変です。
左壁面、右側のドローイング作品です。
「Seeds」(紙、アクリル絵の具 )で380×380mm(each)です。
正面壁面のドローイング作品です。
「Seeds」(紙、アクリル絵の具 )で380×380mm(each)です。
正面壁面作品のクローズアップです。
右側壁面、左端の作品です。
「Iao Valley 」(アクリル絵の具 キャンバス)で655×910mmです。
右側壁面、左から2番目、3番目の作品です。
左は「Greek White」(アクリル絵の具 キャンバス)で655×910mm、
右は「Handle 」(アクリル絵の具 キャンバス)で245×335mmです。
右壁面、右端の作品です。
「Electrical Lines」(アクリル絵の具 キャンバス)で655×910mmです。
入口横壁面の作品です。
「Puddle」(アクリル絵の具 木)で928×913mmです。
〈作家コメント〉
目にするもののすこしの揺らぎや歪みは、気持ちの隙間に入りこんで、漠然とした、またははっきりとした不安になる。
引きよせるように描きとめておけば、それらは目印のように、帰り道や帰るべき場所を示してくれる。本展の作品には三つのタイプがあります。
木の板を大胆に絵画と立体のハイブリッド仕様にした作品。
具体的には左壁面左と入口横壁面の作品です。
ドローイング(紙、アクリル絵具)をたくさん描いて、インスタレーションのように壁面に並べた作品。
これは左壁面左側と正面壁面の作品。
それから、キャンバスに描かれた紛うことなき絵画作品。
右側壁面に4点です。
前者二つのタイプは、80年代のデビューから積み重ねてきた、唐沢さんのスタイルです。
一目見れば唐沢さんとわかる、オリジナルティのある、洗練された表現です。
後者のタイプは、これはちょっと驚きの濃厚な絵画です。
色彩で埋め尽くされた総天然色の画面は、これまでのクールな表現形式とは異っていて、そのエモーショナルな筆致に目が奪われます。
元々が唐沢さんは油画の出身、これは原点に戻って制作した作品とのことです。
つまりこの展示は作家にとって転換期の個展と言えるかもしれません。
ここから又、作品がどのように変化、成長していくか。
これは作家本人はもとより、見ているわたしにとっても大きな楽しみです。
ところで、唐沢さんは子供の頃から図鑑が大好きで、今も大切にしているそうです。
時々は眺めていて、絵のモチーフにもなっています。
考えてみれば、世の中には専ら図像で世界を読み取る人と、文字で読み取る人の二種類があります。
前者が拠り所にするのは図鑑などの画像集、後者は広辞苑などの辞書です。
美術家になるような人はもちろん前者で、世界を図像で読み解き、表現します。
そうだとしたら、唐沢さんは根っからの美術人で、その集積の片鱗が作品のあちらこちらにうかがえます。
バラバラのようでどこか統一感のあるドローイングなどはその典型例。
飛べない鳥がモチーフの板の作品(絵画/立体)も図鑑的な面白さを感じさせます。
ともあれここは図像のワンダーランド、ごゆっくりとお楽しみを。
ご高覧よろしくお願い致します。2007年唐沢美紀藍画廊個展
2013年唐沢美紀藍画廊個展
2015年唐沢美紀藍画廊個展
2018年藍画廊二人展
会期
2021年7月19日(月)ー24日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)
会場案内