藍 画 廊


三輪美奈子展
 -「庭」∞ -
MIWA Minako


三輪美奈子展の展示風景です。




各壁面方向の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面方向です。



正面壁面方向です。



入口横壁面方向です。


以上の1点(インスタレーション)が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品のタイトルは「庭」∞で、アルミニウムを使用しています。
展示の様子をご覧下さい。









〈作家コメント〉

「庭」に降ります。
隙間の透間のすきまを目ざして降りて行く。何か見えたら食べましょう、尻っぽのしっぽの終わりまで。
立体・平面・その間・? 素材は和紙・布・アルミニウム他etc. 
床・壁に展示します。

画廊に入って、予想が完全に裏切られました。
和紙や布や針金を使ったインスタレーションを予測していたら、アルミニウムの棒だけの展示。
しかしそれは良い意味での予期せぬ展開で、そのフレッシュな展示につい顔が明るくなってしまいました。
もちろん以前の作品も好きだったのですが、今回は特別。
大きなステップアップです。

アルミニウムの長短の棒を叩いて、並べる。
言ってみればそれだけの作品ですが、景観はとってもリッチで繊細。
画廊の空間を一変させてしまうほどの力を持ったインスタレーションです。
同時に、藍画廊の空間を生かし切った展示になっているのが見事。

展覧会のサブタイトルは「庭」∞ですが、なるほど庭になってます。
藍画廊という庭に、植物が天に向かって伸びています。
その様子はマチスのダンスのようで、軽やかに身体で何かを表現しているようにも見えます。
∞は無限の連鎖を現していて、植物が芽を出し、花を咲かせ、散って、土に還る様子を想像させます。

このインスタレーションの最大の魅力は、アルミニウムという素材の質感を生かしたことだと思います。
アルミニウムの金属でありながら、柔らかく、軽やかな表情と微妙に明るい色合い。
それを損なうことなく、叩いて微妙なカーブを得たアルミニウムの棒の林立。
画廊という白紙の空間に描いた、モノトーンのドローイング。
白地の空間を生かしながら、グレーのタッチの生き生きとした様相。
飽きませんねェ。
いつまで見ても、飽きません。
美奈子さん、やりましたね!

ご高覧よろしくお願い致します。

作品配置図

藍画廊2002年個展
藍画廊2003年個展
藍画廊2006年個展
藍画廊2009年個展
藍画廊2011年個展
藍画廊2012年個展

藍画廊2014年個展

4月1日(金)18:00より「エイプリルフールパフォーマンス」。
ダンサーの石井かほる・加藤みや子・福士正一諸氏が踊ります。
御高覧の程、お待ちしております。



会期

2016年3月28日(月)ー4月9日(土)
日曜休廊
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内