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藍 画 廊


三輪美奈子展
SPLIT MILK
-Aphrodite series2-


三輪美奈子展は、画廊内の六点の立体作品と、三点のドローイング作品で構成されています。
立体作品はFRP樹脂を使用し、すべて床に置かれています。
サイズは、73×75×75cmから144×77×79cmまでの大きさです。
ドローイングは26×21cmです。

今回は、撮影ポイントの異る展示風景を一覧でご覧いただきます。



立体作品を大きく二つに分けると、横から見て長方形のカタチのものと、丸みを帯びた臼歯(きゅうし、奥歯)のようなカタチのものになります。
長方形は白っぽく不透明で、丸みを帯びたカタチはベージュが濃く透明です。
長方形は型(かた)の発泡スチロールが中にそのまま入っており、丸みを帯びたカタチは型を抜いてFRP樹脂だけで成り立っています。

次はドローイングです。
道路側ウィンドウに一点と芳名帳スペースに二点の計三点です。
二点ご覧いただきます。


立体と異り、色彩豊かなドローイングです。

本展には、SPLIT MILK-Aphrodite series2-というサブタイトルが付けられています。
SPLIT MILKは分離されたミルクとでも訳したら良いのでしょうか。
Aphrodite はギリシャ神話のアフロディテで、ローマ神話だとヴィーナスになります。
美と愛の女神ですね。

FRP樹脂の立体の中は空っぽです。
空っぽですが、空気は入っています。
底は空いていて、密閉されてはいません。
底の縁には内側から貼られたような赤い紙がわずかに見えています。

立体の表面にはシワシワがあって、決して滑らかではありません。
長方形のカタチの方には赤い筋のようなものが描かれて(垂れて)います。

この立体は何を表しているのでしょうか。
人間?
そうかもしれませんが、それだけでは面白くないですね。
この作品はもっともっと奥が深い。

中に入っている空気と外の空気は同じです。
それを隔ているのはカタチではなくて殻かもしれません。
そう思うと、また違って見えますね。
画廊の中に殻が六つある。

カラフルなドローイングは、立体と無関係でいるようで表裏のような関係がありそうです。
どういう関係かと観ていると・・・・・。

ご高覧よろしくお願いいたします。

藍画廊2002年個展


会期


2003年10月27日(月)-11月8日(土)

日曜、祭日休廊

11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内



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