しばたみづき展
SHIBATA Midzuki
しばたみづき展の展示風景です。
上から、画廊入口から見て左側壁面、正面壁面、右側壁面の展示です。
しばたみづき展は以上の16点と屋外の1点で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
画廊入口から見て、左壁面の作品です。
左はタイトル「つながっている くだ 09」(紙、糊、水) でサイズ13×14×5cm、
右上は「つながっている くだ 07」(紙、糊、水)で25×16×7cm、
右下は「くだ01」(紙、糊、水)で2×1.5×11cmです。
正面壁面の作品です。
左は「つながっている くだ 06」(紙、糊、水)で16×10×5cm、
中央は「つながっている くだ 08」(紙、糊、水)で24×19×10cm、
右は「つながっている くだ 03」(紙、糊、水)で31×12×3cmです。
正面壁面エアコン下の作品です。
左から「ドローイング C」(菱眼紙)で297x210(mm)、
「つながっている くだ 04」(紙、糊、水)で30×13×7cm、
「とける」(映像)で0:03:36、
「つくる日々 (2022 | 1 - 2023 | 4 のコラージュ) 」(紙、糊 など)でサイズ可変です。
正面壁面エアコン下の作品です。
「つくる日々(各日)」(コルク )で約4×3.5×3.5cmの作品5点です。
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右壁面の作品です。
左から「ドローイングA」「ドローイングB」(菱眼紙)で297x210(mm)、
「つながっている くだ 01」(紙、糊、水)で21×12×7cm、
「つながっている くだ 02」(紙、糊、水)で25×18×9cm、
「つながっている くだ 05」(紙、糊、水)で20×10×5cmです。
屋外の作品です。
「とける」(紙、糊、水)で屋外のためサイズ可変です。
<作家コメント>
自身が訪れた先の土や、生活のなかで生じる廃棄物など、その場にある素材を使用し、「物の裏側や中身を想像して見る」ことを想起するような「つぼのようなもの」の造形や、「くり返すことで見える変化」について単純な行動(パフォーマンス)を通して表現し、国内外で発表している。
白い壁面に、真っ白な作品。
とても品が良くて、眼に優しい。
この白い作品は牛乳パックを水で溶かして、糊で成形したものです。
タイトルにあるように、くだ(管)を繋げたような形状になっています。
それは人のカタチのようであり、壺や徳利のようにも見えます。しばらく見ていると、牛乳パックを再利用した作品は循環を意味していることに気が付きます。
しばたさんの前回iGallery DCの作品はギャラリー近くの土で壺を作りました。
つまり、作品には風土と繰り返す日常(循環)がベースにあるように思えます。
それは日本人の宗教観を形成しているアニミズムを想像させます。
アニミズムとは八百万に神が宿るという多神教です。
キリスト教などの一神教は天空に神の視点があって、神と人とは一対一の関係にあり、風土にとらわれません。
他方アニミズムはローカルな風土に様々な神が存在していて、その地域共同体と密接な関係を持っています。
信仰を支えているのは人と自然(風土)の関係性であり、また地域共同体内部の繋がりです。今の日本を見ていると何かが壊れているように見えます。
地縁、血縁が薄くなり、生活の基盤が恐ろしく弱体化しているからです。
人は商品を消費することだけが生き甲斐になっていて、人間関係は刹那的な繋がりしかありません。
しばたさんの「つながっている くだ」シリーズの白いカタチは、人の身体=くだ(管)も象徴しています。
言ってしまえば、人とは口から肛門に至る管で成り立つ身体です。
頭(精神)はそのオマケのようなものかもしれません。
管である身体は水を湛えていて、その水は自然(風土)の恵みです。
そして、屋外に設置された作品が雨水に溶けて土に同化するように、自然に還っていきます。
iGallery DCの小さな空間と屋外の小さな地面には、そんなしばたさんの思いが溢れているように感じます。ご高覧よろしくお願い致します。
2015年Inner History 展
2018年藍画廊個展
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なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)
しばたみづき展
会期:2023年5月4日(木)〜5月21日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール