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しばたみづき展
SHIBATA Mizuki

しばたみづき展の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入り口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



正面壁面、エアコン下です。



右側の壁面です。

以上の9点でしばたみづき展は構成されています。
作品の詳細を御覧ください。



左壁面、左端の作品です。
タイトル「となりあうこと_つぼ」(リトグラフ、木炭、モノタイプ)でサイズ510×650mmです。



左壁面、右端の作品です。
「となりあうこと_つぼ」(リトグラフ)で940×635mmです。



正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「となりあうこと_つぼ」(リトグラフ)で440×560mmです。
右は「となりあうこと_つぼ」(リトグラフ)で440×560mmです。



正面壁面、展示台の左、右の作品です。
左は「となりあうこと_つぼ」(油粘土)で100×65mm 100×50mm(2点組)です。
右は「となりあうこと_つぼ」(水粘土)で165×330×110mm(2点組)です。



正面壁面、エアコン下の作品です。
「となりあうこと_つぼ」(リトグラフ)で350×940mmです。



正面壁面、エアコン下の映像作品です。
「つぼなんかつくる/石和」(映像)で5分33秒です。



右壁面の作品です。
「となりあうこと_つぼ」(リトグラフ)で350×940mmです。

<作家コメント(制作意図など)>

ある頃から、〈となりあうこと〉について考えている。

様々な地域に出向いていると、色んなものが隣り合っていることに気付く。
それは人だったり、物だったり、見えないものだったりする。
私はこれらの一つ一つを少しでも多く目撃することに注意して、日々を過ごすようにしている。
それらの隣り合ったものが、どんな時間や記憶を持っているのか想像したり、時に触ったりすることが、この世界を知るための一つのキッカケになると思う。

私は行く先々の土や出会った材料を使って〈つぼなんか〉をつくっている。
つぼにはそれぞれ空洞があり、そこには小さくても大きくても空間があることを想像すること。
たくさんつくる、作り続けると言うことを一緒に考えること。
目に見えない時間や関係というものが確かに存在するかたちとして、このつぼなんかを作っている。
〈つぼなんか〉をつくり始めて5年ほどが経った今、つくりながら考えていることは、専ら私がこの場所で目撃している様々な時間や記憶についてである。
それらは私が目を向けたものたちであり、それを元にして私は〈つぼなんか)をつくる。
しかしその、私がつくったものを見る人には、そこに私と同じ気付きを見ることを求めてはいけない。
自分で気付いたものに目を向けた時、そこに私のつくったものの意味がある。そしてそれを見た人が、生活や身の回りの〈となりあうこと〉に見入ることができる時間を、考えることができればと、日々想っている。

いきなりしばたさんの作品を見ても、即座に理解する人は少ないと思います。
難しいわけではないのですが、若干の説明が必要です。
展示は平面(リトグラフ)、立体(粘土)、映像から成り立っています。
しかし、しばたさんはリトグラフ=版画の専門家でもなく、立体=陶芸の専門家でもなく、映像=ビデオの専門家でもありません。
美大では絵画を専攻していましたが、特にそこにこだわっている様子も見えません。

では何の専門家かといえば、見ることの専門家です。
見る対象は、見えるものと見えないものです。
見えないものは、例えば、時間や関係のようなものです。
止まることなく流れ続ける時間、人と人、自然、モノとの関係・・・・・。
とりわけ、そういった目に見えないものを目を凝らして見つめ、視覚化(作品化)するのです。
そうして、見たものに適した表現形式を選んでいくのです。
だから専門外のジャンルでも果敢に挑み、作品にしてしまうのです。

しかしながら、それが未熟な素人の作品かといえば、違います。
作品には、必ず必要十分な技術が備わっているし、簡潔な玄人の表現そのものです。
饒舌な技術過多の作品の対極にあって、ツボを外してはいません。

ツボといえば、壺はしばたさんのモチーフでもあって、今回はとなりあった壺のシリーズです。
二つの壺を並べて上から見た(俯瞰した)図がリトグラフの作品。
油粘土と水粘土で作った、となりあう二組の壺が立体の作品。
展示場所の近くで壺を作るプロセスを映像化したのがビデオの作品です。

見方は自由ですが、二つの壺を擬人化するのも面白いですね。
親子、夫婦、友人、そこにどんな時間が流れ、どんな関係が築かれていくのか。
あるいは、偶然電車で隣りあった人と人、コンビニの店員と客。
そうやって考えを広げていくと、世の中にはいろいろな時間や関係があることに気づきます。
日常的に観察して、空間や時間、関係に美を見出したり、作り出したりする。
それが、しばたさんの仕事であり、しばたさんと美術の間柄です。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト1
プライスリスト2

2015年Inner History 展
2018年藍画廊個展



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しばたみづき展
会期:2019年3月21日(木)〜4月7日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール