浅川洋展
MONAD・2022 渚
ASAKAWA Yoh
浅川洋展の展示風景です。
上から、画廊入口から見て左側壁面左、左壁面右と正面壁面、右側壁面の展示です。
浅川洋展は以上の9点の作品で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
画廊入口から見て、左壁面、左端、右端の作品です。
左はタイトル「隙間」(アルシュ紙、アクリル、鉛筆)でサイズ16×11cm、
右は「渚」(ハネミューレ紙、アクリル、マーカー)で76.5×105.5cmです。
正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「渚・20」(ハネミューレ紙、アクリル、マーカー)で23×31.8cm、
右は「砂の音・1」(アルシュ紙、水彩、パステル、マーカー)で36.5×55cmです。
正面壁面、エアコン下の作品です。
「すみれ色の骨・1」(アルシュ紙、水彩、パステル、マーカー)で36.5×55cmです。
右壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「渚・10」(アルシュ紙、水彩、鉛筆)で27×36.8cm 、
右は「砂の音・2」(アルシュ紙、パステル、水彩・鉛筆)で36.5×55cmです。
右壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「砂の音・9」(ハミューレ紙、水彩、マーカー)で23×31.8cm 、
右は「渚・19」(ハミューレ紙、水彩、マーカー)で23×31.8cmです。
<作家コメント>
生き物のいろいろな有り様を描いていこうと思います。
遠浅の微生物たち。骨は波に洗われ、砂の白さに変わっていく。
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
銀のモナドが散らばる渚に。
2020年の藍画廊個展に続く、浅川さんの渚シリーズです。
ブルーやグリーンの地に砕けた珊瑚や流木、海藻、貝、微生物などが描かれています。
この画面を見ていて、なぜかわたしは記憶のことが頭に浮かびました。
渚に散らばる一つ一つの漂流物が記憶のように思えたのです。人は記憶を頼りに生きています。
もし記憶を失ったら、人は自分が何者なのかわかりません。
どこから来て、今どこにいて、何処へ行こうとしているか。
記憶喪失とは、自己(アイデンティティ)の喪失、危機に他ならないからです。渚、すなわち波打ち際には飽くことなく波が寄せては返しています。
その繰り返しは地球の鼓動のようであり、休むことなく刻まれる時のようです。
そこは又、俗界と異界の境界でもあり、死と生が交わる場所でもあるように思えます。
理由はわかりませんが、なにか特別な場所に感じるのです。渚に散らばる漂流物は、わたしたちの記憶です。
太古の世から今の今まで、わたしたちを形作った物や事の残骸です。
その記憶があるからこそ、わたしはわたしであり、わたしたちはわたしたちです。
そして、わたしとわたしたちは重なっていて、記憶を分け放つことができません。
渚にポツンと佇んでいても、そこはわたしたちの場所なのです。
そこでは生者と死者も分けることは無意味です。
なぜなら、記憶は繋がっているからです。などと、いつの間にか夢想に耽って、絵の前でわたしは長い時を過ごしました。
ご高覧よろしくお願い致します。
浅川洋2011年iGallery DC個展
浅川洋2013年iGallery DC個展
浅川洋2015年iGallery DC個展
浅川洋2017年iGallery DC二人展
浅川洋2018年藍画廊個展
二人展2019年藍画廊
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浅川洋展 MONAD・2022 渚
会期:2022年5月5日(木)〜5月22日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール