藍 画 廊

岸千絵展
あらわれありふれた形
MINEGISHI Chie



峯岸千絵展
の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の20点が展示室の展示で、その他小展示室に2点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。




左壁面、左端、左から2番目の作品です。
2点共、タイトル「記憶装置としての線は」(紙、鉛筆、インク)で394×272mmです。



左壁面、左から3番目、4番目、5番目の作品です。
3点共、「記憶装置としての線は」(紙、鉛筆、インク)で394×272mmです。



左壁面、左から6番目、7番目、8番目、右端の作品です。
左側2点、「記憶装置としての線は」(紙、鉛筆、インク)で394×272mm、
右側2点、「ありふれた形への試み」(紙、鉛筆、インク)で394×272mmです。



正面壁面、左端、右端の作品です。
2点共、「あらわれありふれた形」(キャンバス、ミクストメディア)で1000×803mmです。



右壁面、左端、左から2番目、3番目の作品です。
3点共、「ありふれた形への試み」(紙、鉛筆、インク)で394×272mmです。



右壁面、左から4番目、、右端の作品です。
2点共、「あらわれありふれた形」(キャンバス、ミクストメディア)で1000×803mmです。



入口横壁面の作品、4点です。
4点共、「ありふれた形への試み」(紙、鉛筆、インク)で394×272mmです。

<作家コメント>
制作ノートから
 「散らばった石と溜まった水
 痕跡を埋めて線を運ぶこと(どこへつながる)
 立ち上がるありふれたかたち」
 
 …繰り返しの作業のなかで枠をずらし軸を切り取る。
 そこに現れる意図せぬかたち。
 掬い取ったそれらの痕跡をささやかな変化として楽しむことは、やっかいな手のはしゃぎと意味の雑音から逃れ、延びて拡がる限定されない線のためでもあって。


岸さんの絵画「あらわれありふれた形」は不思議な絵画です。
抽象画のような体裁をしていて、特に変わった構造をしているわけではありません。
描かれた図柄にも特別なものはありません。
それが、わたしの視覚に何とも言えない印象を残します、
それは多分、ありふれていて、しかも見たこともない形をした絵画だからです。

ありふれたところから一歩離れて、ありふれていないものを生み出す。
これは存外に困難なことだと思います。
岸さんのドローイングには、その試行錯誤の跡が見えます。
新奇ではなく、日常の普遍から離れずしかも凡庸を逃れ、形を作る。
その困難さです。

わたしたちは意識せずとも「形」の中で生きています。
毎日がルーティンのように感じられるのも、そこに形があるからです。
その形は意外に堅牢で、ちょっとやそっとでは崩れません。
長い歴史や教育、社会の縛りで形作れているからです。
絵画もまたしかりで、そのフォームから逃れるのは容易ではありません。

岸さんの絵画が新鮮に映るのは、その「形」の呪縛を逃れているからです。
逃れているけど、絵画から離れているわけはなく、やはりしっかりと絵画であり続ける。
そのアクロバットのようなことを、スマートにこなしているのが新鮮で、眼に美しいのです。
全体の空間にも神経が行き届いていて、展示の「形」にも絵画同様の刷新があります。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2019年藍画廊個展

会期

2021年11月15日(月)ー20日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

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