小林聡子展
コクーン
KOBAYASHI Satoko
小林聡子展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の7点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品のタイトルはすべて「untitled」です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端、右端の作品です。
左はボール紙、油彩で175×245×30mm、
右はボール紙、油彩で175×245×30mmです。
正面壁面の作品です。(長塚秀人さん撮影)
紙に水彩で537×714mです。
右壁面、左端、中央の作品です。
左はボール紙、油彩で425×425×30mm、
右はボール紙、油彩で145×205×3mmです。
右壁面、右端の作品です。(長塚秀人さん撮影)
紙に水彩で477×634mmです。
入口横壁面の作品です。
ボール紙、油彩で245×245×30mmです。
<作家コメント>
世界との間に、一枚皮膜が挟まれているような不確かな身体感覚ボール紙を裁断して格子状に組み合わせ、それに油彩する。
紙に細い筆でグリッドを描き、升目を水彩で塗っていく。
それだけの作品が7点、余裕を持たせて白い壁に配置されている。
そうすると空間が変容して、わたしの呼吸が穏やかになって、全身がゆっくりと緩んでいきます。
人というのは無理をする生き物です。
どうして無理するのか分かりませんが、つい力が入って人と接します。
人間関係がもともと緊張を強いるものだからかもしれません。
あるいは、自分を意識しすぎて強張るのかもしれません。
だから自然体などという言葉が生まれます。
展示された小林聡子さんの作品には無理がありません。
力みがなく、在るがままの美しさが現れています。
押した力で格子に歪みが生じればそのままで、一向に気にしません。
だけど隅々まで神経は行き届いていて、作品の強度もあります。
無理はしていないけど、凛とした姿勢は崩していません。
その塩梅は計算ではなく、生理であって、清々しい手の技です。
作品の色は概ね青と緑で、それは水を想起させます。
水は器によって自由自在にカタチを変えます。
その無理のなさが、作品の無理のなさに似ています。
生きることは無理の連続ですが、それでも生に意味を見つけるのが人です。
元気をもらうのではなく、精神を解(ほぐ)すのが美術の在り方だと実感させられました。
ご高覧よろしくお願い致します。2001年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2017年iGallery DC個展
会期
2021年4月26日(月)ー5月8日(土)
日祝休(4月29日、5月2〜5日休廊)
11:30ー19:00(最終日18:00)
会場案内