「世界」2009 小林聡子展(1)
KOBAYASHI Satoko



iGallery企画「世界」の2009年展は、小林聡子さんの個展です。
まずは展示風景の一部をご覧いただきます。



四角の立体が壁面に設置(展示)されていますが、立体は既製の厚紙の箱を使用しています。
クッキーや雑貨や絵具などを購入すると、紙の箱に収められていますが、その箱の蓋と器を使っています。
紙の箱は様々な大きさ、厚みがあり、それが油絵具でペイントされています。



画廊入口から見て、展示室の左側と正面の壁面です。
ペイントされた紙の箱が壁面に設置されています。



正面と右側の壁面です。
三面の壁を使ったインスタレーションですが、個々も独立した作品です。
角は事務室の入口ですが、その壁面にも展示は連続しています。



右側と入口横の壁面です。
入口横は水彩のドローイング作品が2点展示されています。
角は小展示室で、立体とドローイングが展示されています。

小林聡子展は以上の立体23点とドローイング5点で構成されています。
立体は紙箱に油彩、ドローイングは紙に水彩を使用してます。



それでは撮影した展示画像をランダムにご覧いただきます。
立体作品にはタイトルが付いていますが、それは紙箱に収められた商品の名前です。
上の画像は右壁面を入口方向から撮影したものですが、手前の水色の作品タイトルは「color 9」(8.4×11.0×3.0cm H/W/D)です。
colorとは、チューブの絵具が入っていたことを意味しています。
その向うの深緑は「mirror 1」(8.6×16.0×2.3)で、手鏡が入っていました。



左壁面奥の2点です。
同じ紙箱に見えますが、実は違います。
手前は「clip」(8.0×10.5×4.1)で、奥は「color 11」(8.4×11.0×3.0)です。
クリップと絵具ですね。



右壁面一番奥の作品です。
「pot 1」(18.0×13.7×8.6)ですから、ポットが収められていた紙箱です。
紙箱は単純な形をしていますが、厚みの違いは大きな差異として、展示のポイントになっています。
又、厚紙のしなり(曲がり)も重要な要素です。
上の紙箱、かなりしなっていますね。
ペイントは何度も為されていますが、ご覧の通り、微妙に均一の色面になっていません。



今度は真正面から撮影した画像です。
正面壁面の「vessel 1」(21.3×21.3×9.0)で、vesselはコップなどの容器の意味です。
この画像ではまったく分りませんが、全作品中最も厚みがある紙箱を使った作品です。
「世界」2009 小林聡子展(2)に続く