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藍 画 廊


小林聡子展


小林聡子展は、六点の平面(壁面)と二点の立体(床)で構成されています。
順を追って御紹介したいと思います。


画廊入口から入って左側の壁面です。
サイズは42.5×55cm。
ポリセームシートと紙とガラスを使用しています。
海と空、というわけではないと思いますが、解放感のある空間を持った作品です。
上部の色面と下部の色面のバランス、配色が何ともいえず良いです。
個人的には本展で一番好きな作品です。




上の作品の前に置かれた立体です。
サイズは63×63×20cm。
白いペンキを塗られた木の枠にブルーの網が張られています。
わたしが最初に観た小林さんの作品もブルーの網でした。
網の不思議なところは、網目が見えなくなるほど遠ざかると、それが覆った空気があたかも半透明のようになることです。


入口正面の作品。
サイズは110×140cm。
紙に水性ボールペンです。
秋山画廊での個展「美」と「術」2000展で展開された作品のシリーズです。








拡大してみました。
無数の点が描かれているのがお分かりかと思います。
かなり根気を要する作品ですね。
前回藍画廊、奥村くんの刺繍を思い出します。
(コンセプトの全く違う作品ですが、たまたま続きましたので。)


さて、上の作品の前に床置きされた作品ですが、これの全体像はお見せしません。
画廊でご覧になって下さい。
床に置かれた、112×112×3.5cmの立体です。
(平面を床置きしたとも言えます。そういうことになれば、一番上の作品は立体を壁面に掛けたとも言えます。)
木、ペンキ、アクリル板、紙から成っています。








この作品は、アクリル板に写り込む景色が面白いと思いました。
右がそれです。
天井の蛍光灯と白熱灯が写っていますね。








こちらも写り込みです。
これが意図されたものかどうかは不明ですが、奇麗なブルーの表面に写る天井の灯は見ていて飽きません。
是非画廊でご覧下さい。





今回、小品が四点展示されています。
サイズはいずれも25×25cm。
紙に水性ボールペンが一点、シルクスクリーンプリントが三点です。
画廊内に三点、道路側ウインドウに一点です。
右は道路側の作品です。

いつも思うのですが、小林さんの展覧会の主役は、<空気>のような気がします。
その<空気>と触れ合えるのが、小林さんの展覧会を観る楽しみと言えるかもしれません。

御高覧よろしくお願いいたします。


会期

2001年8月20日(月)-8月25日(土)

日曜休廊

11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内


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