小林聡子さんの作品を初めて観たのはギャラリーQ+1だったと記憶している。
その時の展示ではブルーの金網を使っていた。
ホームセンターで売っている何の変哲もない金網である。
それがとっても綺麗に見えた。
金網のブルーと画廊の白い壁が何とも言えない心地よさと清潔感を醸し出していた。
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本展は日本橋の秋山画廊で開催されています。 ビル一階から地下へらせん階段を降りていくと画廊があります。 このらせん階段が秋山画廊のトレードマークです。 |
今回の展示は、紙にブルーの水性ボールペンで描いた作品14点で構成されています。
描いたと書きましたが、描かれているのは点、あるいは線のようなものです。
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左が実際に使用したポールペン。
右は作品の接写です。
細かい点というか線がびっしり描かれているのがお分かりでしょうか。
砂の網点を想像していただければ近いと思います。
作品一点でボールペン一本を使い切るそうです。
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入口左側の壁面と右側の壁面。
作品は全部同サイズです。
写真では作品のニュアンスを上手く伝えられないのですが、あの金網と同じ世界がここにもあります。
小林さんのブルーは、やはり小林さんのブルーです。
わたしはそのブルーに魅かれます。
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