武居芳明展
TAKEI Yoshiaki
武居芳明展の展示風景です。
武井芳明展は1点のインスタレーションです。
展示の詳細をご覧下さい。
武居さんのインスタレーションはカンヴァスにアクリルと油彩、及びポール、ライトスタンドなどで構成されています。
描かれているのは人物の顔、ゴジラ、得体の知れないモノ、文字、抽象的な図柄などなどです。
この作品は、即興で描き、組み立てられていると想像します。
所謂アクションペインティングではないでしょうか。
さてさて、武居さんがこのような方法を採るのはどうしてでしょうか。
これも勝手に想像してみます。
知性というものは一般的に頭脳に属すると考えられています。
知性とは何かといえば、状況に対応する知恵ですね。
どんな状況にも対応できる知的能力です。
ま、一言で表せばそういうことだと思います。
頭脳に属すると考えるから、ひたすら人工頭脳を発達させてAIというものが生れます。
それを進歩、進化としているのが西欧文明です。
これはどこかで身体を置き去りにした思考ですね。
実は身体も知性です。
身体(からだ)も考えるのです。
そこに着目したのがアクションペインティングです。
美術史はともかくとして、わたしはそう思っています。
武居さんの作品は、大まかにいえばアクションペインティングの流れに属しています。
つまりは、身体で考える美術です。
ただし、西欧流ではなく和風。
ここがポイントだと思います。
だからゴジラがいるのか、というほど単純ではないのですが、それも一理です。
この大きな1点が表しているのは、武居さんの思考であり、知性です。
その脈略のなさも含めて、人間というものの在り方です。
それ以上でもそれ以下でもなく、AIでは捉えきれない人の知性なのです。
ご高覧よろしくお願い致します。
会期
2018年1月22日(月)ー27日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内