藍 画 廊



武居芳明展

TAKEI Yoshaki

武居芳明展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
左から、サイズ160(H)×111(W)cm、210×141で、共にキャンバス・油彩を使用しています。



正面の壁面です。
サイズ253×141でキャンバス・油彩・アクリル絵具を使用しています。



右側の壁面です。
サイズ194×141でキャンバス・油彩・アクリル絵具を使用しています。



入口横の壁面です。
サイズ141×103でキャンバス・油彩を使用しています。

以上の5点が展示室の展示で、その他小展示室に3点、事務室壁面に1点の展示があります。
タイトルはすべて無題です。



左壁面の左側の作品です。
キャンバスが木枠なしで壁に直接プッシュピンで留められています。
このスタイルが武居さんのスタイルです。



左壁面の右側の作品です。
作品の制作過程は、ロールのキャンバスに即興で描き、それからキャンバスを切り取ります。
つまり、構図は後から決定されます。
描くといっても筆を使わず、絵具のチューブから直にキャンバスに描いていきます。



正面壁面の、縦に天井から床まで達する大作です。
ここでは蛍光色の絵具を使用しています。
音楽に喩えると、モノクロームの作品がリズム中心なのに対して、音色が加わった感じがします。




右壁面の作品です。
この作品も蛍光色が使われています。
黄色の描画が印象的で、画面に奥行きを与えています。



入口横壁面の作品です。
再びモノクロームですが、武居さんのサインが絵と一体になっているのがお分かりでしょうか。
線の構成が他の作品と比べると穏やかで、面白い作品。



武居さんの絵画は形式に捉われていないので奇異に感じられますが、至極全うな絵画です。
プリミティブで絵画の原点を思わせる作品です。
その大きな特徴の一つである即興は、自由で奔放です。
一般に即興とは、型にとらわれず自由に思うままに作り上げる、作り上げていく動きや演奏、またその手法のことです。
演奏という言葉にあるように、音楽でよく使われる手法ですが、武居さんの絵画も音楽として見ると、理解しやすいと思います。

人間にはいろいろな感情がありますが、それをうまく引き出して表現にまで高めるには、即興という手法は有効です。
武居さんの絵。
いろいろな感情、表情が入り混じっています。
時には激しく、時には優しく、時にはユーモラスに。

武居さんとお話をしていたら、日本文化についての言及が多々ありました。
それと関係があるのかどうか分かりませんが、能は元来即興で演じられたものであり、歌舞伎なども即興は技法の一つとされていたそうです。
即興の歴史も存外旧いもので、日本でも文化の礎になっています。

武居さんの絵にこれ以上の説明は不要です。
見て、直に感じ取って下さい。

ご高覧よろしくお願い致します。

2010年藍画廊個展

作家Webサイト

 

 

会期

2012年11月26日(月)ー12月1日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内