金沢健一展は、アルミニウ厶角パイプを輪切りにしたユニットで構成された立体作品の展示です。
前半の週は水平方向に連結されたユニットによる作品の展示で、後半の週は垂直方向に積み重なるユニットによる作品の展示になります。
展示風景です。
(今回の更新は担当者が夏休みの為、作家の金沢健一さんの撮影した画像を使用させていただきました。)
アルミのユニット(100×100×100mm)が垂直方向に連結されています。
15のユニットで一つの作品が構成されています。
それでは、各壁面ごとに作品をご紹介いたします。
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画廊入口から見て、正面と右側の壁面です。 正面に二点、右側には一点の展示です。 タイトルは、左から 「Stacking eyes B」、 「Stacking eyes F'」、 「Stacking eyes E」です。 |
入口横右の壁面です。 |
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左側の壁面です。 三点の展示です。 左から、 「Stacking eyes B' 」、 「Stacking eyes A 」、 「Stacking eyes D'」です。 |
作品の高さはすべて150cmで、七点の展示で本展は構成されています。
前回同様、道路側ウインドウに金沢さんが作品の構造を描いたドローイングが展示されています。
そのドローイングと作品のクローズアップをご覧下さい。
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作品を上から見た図面ですね。
ストレートに連結、角度を変えて連結、位置をづらして連結されています。
アルミのユニットは前回同様角パイプを切断した形ですが、今回は三辺の長さが同一の立方体になっています。
右の画像は角度を変えて連結された作品です。
ドローイングの右下の図です。
正方形の一点を支点にして角度を変えています。
この作品のように、一つおきにユニットの角度や位置を変えるのが基本になっています。
左壁面の中央の作品です。
ストレートにアルミユニットを積み重ねた作品です。
垂直方向に積み重なる作品の原形ともいえる作品ではないでしょうか。
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角度を変えて積み重ねた作品二点です。
同じユニットを使っていますが、作品の表情がまったく違いますね。
一番上と同じストレートな連結ですが、一つおきにユニットの向きが異なっています。
しかし、シンプルで複雑な作品です!
その複雑さも、煩雑ではなくて秩序正しい複雑さです。
作家のコントロールがきいている複雑さですね。
喩えてみれば、シンプルな言葉だけを使った表現力豊かな詩のような作品です。
紙の余白まで作品の一部になっている、美しい詩のような作品です。
紙に書かれた詩と違うのは、観る角度や位置によって、作品が違って見えることです。
視線をさ迷わせる、作品です。
ご高覧よろしくお願いいたします。
2000年藍画廊個展
2002年藍画廊個展
2002年藍画廊個展制作パフォーマンス
2004年金沢健一展<展示1>