井川淳子展
ありとしあるものはみな白い
IKAWA Junko
井川淳子展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
以上の12点で井川淳子展は構成されています。
作品はすべてゼラチン・シルバー・プリントです。
作品を1点ずつご覧下さい。
左壁面、左端と左から2番目の作品です。
左はタイトル「すべての昼は夜」でサイズ27.9×35.6cmです。
右は「アトラス」で27.9×35.6cmです。
左壁面、左から3番目と右端の作品です。
左は「宇宙の孤児」で12.5×18.0cmです。
右は「アミナダブ・光」で40.6×50.8cmです。
正面壁面の作品です。
「すべての昼は夜」で81.5×101.5cmです。
右側壁面、右端の作品です。
「すべての昼は夜」で40.6×50.8cmです。
右壁面、右から2番目と3番目と4番目の作品です。
左は「ブリューゲルに」で12.5×18.0cmです。
中央は「ありとしあるものはみな白い」で12.5×18.0cmです。
右は「幼年期の終り」で18.0×12.5cmです。
右壁面、右から5番目と左端です。
左は「アミナダブ・光」で27.9×35.6cmです。
右は「アミナダブ・光」で27.9×35.6cmです。
正面壁面、エアコン下の作品です。
「アトラス」で27.9×35.6cmです。【展覧会について】作家コメント
ここ数年撮影していた明け方の海と言葉をモチーフにした写真、この二つを軸とした12点程の展示です。
『まこと願い奉る。なぜ願うかといえば、主はあの子らに全く気付かれなかったかもしれぬし、幼児たちはよく見守ってやらねばならぬからだ。正午の刻はわが身に重くのしかかる。ありとしあるものはみな白い』(マルセル・シュウォッブ「少年十字軍」)
夜明けの一時、海は白く光る。
波、雪、泡、春の蛙。形を変えながら繰り返す季節。
写真もまた、一度きりを繰り返す。
消えた文字、章の終わり。姿を見せずに現れるもの。それは余白か、空白か
ふと考えることがあります。
始まりとはどうなっているのか。
始原とは何か。
井川さんのカメラが捉えるのは、海、文字、雪、池と蛙、雑木林。
その根底には、宇宙の始まりが示唆されているような気がします。
始めにあったのは母なる海であり、言葉であり、水であり、そこに住む生物であり、植物であった。
そのような生態系のサイクルであったと。
井川さんの過去の展示で、特に記憶に残っているのは、暗がりに佇む針やグラスや金属の杯を撮影した作品です。
展示会場のギャラリーも極端に照明を落として、薄暗がりの中で鑑賞するように設えてありました。
漆黒の画面にボンヤリと、しかし輝きを持って姿を表す器物の数々。
そこで意識されるのは、光です。
最初に表れる、光です。
想えば、井川さんの始原への旅はそこからスタートしたのかもしれません。
わたしたちは、遠くに来ました。
始まりから、遥か遠くに来ました。
それは進化と呼ばれますが、本当に進んで来たのでしょうか。
今、井川さんの作品を見て、そんな疑問が一層強くなります。
始原にあった光や水や樹木や生物。
あの瑞々しさはどこへ行ったのでしょうか。
失ったものの価値を問い直す、それも美術家の仕事だと思います。
ご高覧よろしくお願い致します。2010年藍画廊個展
2000年西瓜塘個展のご案内
2004年藍画廊個展<本ページの画像データは井川淳子/向井三郎さんの提供です。>
作品の価格は2017年3月まで有効です。
作品を購入御希望の方は、恐れ入りますが、下記までメールにてご連絡をお願い致します。
折り返し送金方法、納品時期等をお知らせ致します。
(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)
iGallery DC 井川淳子展
会期:2016年4月3日(日)〜5月1日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00
会場アクセスと展覧会スケジュール