iGallery DC

タナベルン展 「反復 : B」
RUN Tanabe




タナベルン展の展示風景です。






上から、画廊入口から見た左壁面左側、左壁面右側と正面壁面、右壁面の展示風景です。
以上の21点でタナベルン展は構成されています 。
作品の詳細をご覧下さい。


左壁面左側の作品です。
左からタイトル「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)サイズ140×180×20mm、「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)140×180×20mm、「丸い木」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス)で180×140×20mm、「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)140×180×20mm、「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)140×180×20mmです。

 


左壁面右側の作品です。
左から「#net -blue pink」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス)で300×300×20mm、「#net -もやもや」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆)で300×300×20mm、「#net -blue」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス)で300×300×20mm、「#net -green」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス)で300×300×20mmです。



正面壁面の作品です。
左から「⚫︎▲」(パネルに布、ジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス布)で220×273×20mm、「#net -blue white︎」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス)で910×910×30mmです。


正面壁面エアコン下の作品です。
左から「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)で140×180×20mm、「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)で140×180×20mm、「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)で140×180×20mm、「サムネイル」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)で140×180×20mmです。


右壁面左側の作品です。
左から「格子」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆等)で220×273×20mm、「格子」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆等)で455×553×20mm、「格子」(パネルに布、ジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆等)で158×227×20mmです。


右壁面右側の作品です。
左から「◼︎▲」(パネルにジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆)で220×273×20mm、「空き地」(パネルにオイルステイン、アクリル絵具、色鉛筆、水性ニス等)で388×455×20mm、「丸い木」(パネルに布、ジェッソ、アクリル絵具、色鉛筆等)で227×158×20mmです。

<作家コメント>
最近は「繰り返すこと」を意識して制作している。
モチーフは普段自分が目にした風景だが、時間をかけて制作しているうちに、元の風景からは どんどん離れた絵になっていく事がある。
細かい部分が省略されて色と形に抽象化していったり、初めに描きたいと思った部分とは違う箇所が気になってしまい、絵の主役が変わったり......。
今までは1枚の絵の中で起こる変化を観察していたが、今回は同じモチーフを複数枚描いてみる。
まずは写真などを基に1枚制作し、その作品を横目に見ながらもう1枚制作する。
違う素材、 大きさ、構図などで同じモチーフを「使い回す」ことで少しづつ揺らいでいく様子を観察したい。


タナベルンさんの絵画のもともとのモチーフは風景です。
それを描いているうちに省略や抽象化が起こり、画面の中で風景は自立していきます。
つまり実際の風景のコピーではなく、タナベルンさんの風景になります。
絵は具象と抽象の間で揺れながら、落ち着くところまで描き進めます。
そこまでは今までと同じですが、今回は同じモチーフで数枚の絵を仕上げています。
実際の風景ではなく自分が描いた風景からインスピレーションを得て、異なる視点から絵を再構成していきます。

タナベルンさんの絵画を見ていると、頭の中にいくつか映像、画像が浮かんできます。
高校生(1960年代!)の時に観たミケランジェロ・アントニオーニ監督『赤い砂漠』。
アメリカの画家エドワード・ホッパーの風景画。
松本竣介が描く工場街。
これらはいずれもわたしの好きな映画、絵画ですが、タナベルンさんの絵画にも同じ雰囲気があります。
しかし雰囲気は似ていても、前者が近代の影(孤独)が色濃いのに比べると、タナベルンさんには明るさがあります。
表面の明暗とは異なる、内から零れる明るさの具合が何とも言えず好きです。
言葉を変えて言えば、光の按配が絶妙なのです。
単に明るいのではなく、複雑な色が混じり合って光線が陰影に富んでいます。
絵が活き活きしているのです。
それが前者(アントニオーニ、ホッパー、松本)との大きな違いです。

タナベルンさんはまだ20代です。
一見すると、精緻で静謐な絵の佇まいから上の年代を想像しますが、やはり絵には若さが滲み出ています。
もちろん、良い意味での若さです。
スピードとアクションばかりが若さではありません。
滋味に富んだ若さだってあるのです。
何時(いつ)になくそんな感想を持った新年の展示でした。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト1
作品リスト2

2018年iGallery二人展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2020年iGallery DC個展

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タナベルン展 「反復:B」
会期:2025年1月9日(木)〜2月2日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール