iGallery DC



佐藤梨香展
「赤と、青と・・・」
SATO Rika


佐藤梨香展の展示風景です。



画廊入口から見て左側から壁面別に作品をご覧下さい。



入口横の壁面です。



左側の壁面です。



正面の壁面です。



キッチンの壁面です。



右側の壁面です。

以上の11点で佐藤梨香展は構成されています。
それでは作品を一点づつご紹介致します。



入口横壁面の上の作品です。
タイトル「 仕事部屋、転がす3」で、サイズ22(H)×24.7(W)cm、和紙、色鉛筆、ガッシュを使用しています。



同じく入口横壁面の下の作品です。
「 仕事部屋、転がす2」で、22×26.5cm、和紙、色鉛筆、ガッシュを使用しています。



左壁面左の作品です。
「果実」で、22.8(H)×15.8(W)×1.8(D)cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



左壁面中央の作品です。
「シャボン玉の部屋4」で、33.3×24.5×1.8cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



左壁面右の作品です。
「シャボン玉の部屋1」で、41×31.5×1.8cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



正面壁面の作品です。
「青ちゃん、誕生!」で、162×130.5×3cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



キッチンの壁面の作品です。
「シャボン玉の部屋5」で、24.5×33.3×1.8cm 、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



再び正面壁面(エアコン下)の作品です。
「シャボン玉の部屋2」で、31.5×41×1.8cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



右壁面左の作品です。
「シャボン玉の部屋3」で、31.5×41×1.8cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



右壁面中央の作品です。
「転がす、家へ帰る」で、73×50×1.8cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



右壁面右の作品です。
「青ちゃん、誕生!」で、41×31.5×1.8cm、キャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用しています。



絵の具をつくりながら制作するようになって、ずっと赤と青にひかれています。
巨大な青ちゃんが、赤い光の中に佇んでいます。
朝焼けに生まれ、夕暮れに死んでいく青ちゃんです。


本展によせた佐藤梨香さんのコメントです。
佐藤さんは絵具を自作しています。
最初は、大きな作品を制作していた=大量に絵具を使用する=自作すると安い、という経済的な理由があったのですが、今では画面のマチエールや輝きに自作の特色が生かされています。
そしてコメントにあるように、赤と青をメインにした、強い発色の画面になっています。

本展を大きく分けると三つの作品群に別れます。
まずは和紙、色鉛筆、ガッシュを使用した、ドローイングの作品。
これも青と赤が使われていますが、中間色の階調が美しい作品です。
紙の柔らかさと色鉛筆とガッシュの軽快さ、目に優しい画面で、重量感のある佐藤さんの作品の中で、軽やかなステップを踏んでいるような作品です。

次はキャンバス、油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用した「シャボン玉の部屋」シリーズと「転がす、家へ帰る」です。
夢幻的で色彩が豊かな作品群です。
油絵具、パール顔料、蜜蝋を使用した作品はキャンバスの横まで絵が描かれていて、どことなく楽しさを感じます。



密閉された部屋でシャボン玉をセッセと作る人や、玉を転がしながら家に帰る人が何を表しているのか、わたしには確(しか)と解りません。
恐らく、佐藤さん自身も同様だと思います。
でも、それでも良いのです。

ここには何かがあります。
大切な人の営みと関係する何か、絵画の面白さ、楽しさと関係する何かが、確と存在しているのです。
そういう何かは、説明の要を上回って、見ることの快楽に直結しています。

最後は「青ちゃん、誕生!」シリーズ。
(「果実」もここに入るでしょうね。)
青ちゃんは、朝焼けに生まれ、夕暮れに死んでいく。
何か哀しい青ちゃんですが、画面の青ちゃんはその哀しさを潜ませながら、元気一杯!
ピョーンと生まれたての姿を表しています。

この青ちゃんシリーズ、佐藤さんの思い切りの良さが十二分に発揮された作品です。
以前のようなワイルドでルーズな形体は幾分影を潜めましたが、その代わり、バランスの取れた構図の良さが光ります。
青ちゃん、カワイイですね。
とってもカワイイ。

青ちゃんの影(陰)の部分、あるいは反射、リフレクションの部分が赤ちゃんのようになっています。
本来は逆で、赤ちゃんの影(影)の部分が青ちゃんかもしれません。
つまり影の主人公を表の主人公にしたのが、青ちゃんなのかも。
その影が青ちゃんの人物像に一抹の哀しみを漂わせていて、そこが又何とも言えず・・・・。

佐藤梨香さんの絵画、力作ですね。
文字通り、力作。
それでもって、楽しくて、哀しい。
面白くて、美しい。
幼心に溢れていて、しかも大人の絵画にもなっている。
これってとても難しいことですが、佐藤さん、やり遂げてますね。


佐藤梨香経歴

2003年藍画廊「大胆不敵」展
2005年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2011年藍画廊個展

作家Webサイト

プライスリスト

作品の価格は2013年1月まで有効です。
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fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)


iGallery DC  佐藤梨香展

会期:2012年2月19日(日)〜3月18日(日) 
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00


会場アクセスと展覧会スケジュール