藍 画 廊

大場さや展
- 地の色

OBA Saya




大場さや展の展示風景です。









上から、画廊入口から展示室A、左壁面、右壁面、展示室B左壁面、窓側、右壁面、床の展示です。
以上の24点で大場さや展は構成されています。
(その他展示室Bコーナーに4点の展示があります。)
作品の詳細をご覧下さい。


左壁面左側の作品です。
左からタイトル「地 の 色」(セ メ ン ト 、 顔 料 、 ガ ラ ス)、「u n t i t l e d」(ガ ラ ス)、「硝 子 の 輪」(ガ ラ ス)、「g l a s s m u d b a l l」(ガ ラ ス 、 に か わ 、 岩 絵 具)です。

 


左壁面右側の作品です。
左から「砂 と ガ ラ ス」(ガ ラ ス 、 砂)、「砂 と ガ ラ ス ( 小 )」(ガ ラ ス 、 砂)、「glass sand 」(ガ ラ ス 、 砂)、「glass soil」(ガ ラ ス 、 土)とイ メ ー ジ 画( ト レ ッ シ ン グ ペ ー パ ー に 色 鉛 筆)、「土 と ガ ラ ス」(ガ ラ ス 、 土)です。



展示室B左壁面の作品です。
左から「ガ ラ ス の 枠 ( 水 )」(ガ ラ ス)とイ メ ー ジ 画 (ト レ ッ シ ン グ ペ ー パ ー に 色 鉛 筆)、「 ガ ラ ス の 枠 ( 緑)」(ガ ラ ス)、「ガ ラ ス の 枠 ( 土 )︎」(ガ ラ ス)です。


窓側の作品です。
左から「glass cookie_i」(ガ ラ ス 、 セ メ ン ト 、 顔 料)、「glass cookie_ii」(ガ ラ ス 、 セ メ ン ト 、 顔 料)、「glass cookie_iii」(ガ ラ ス 、 セ メ ン ト 、 顔 料)です。



右壁面と床、コーナーの作品です。
左から「u n t i t l e d」(ガ ラ ス 、 セ メ ン ト 、 顔 料)とイ メ ー ジ 画 (ト レ ッ シ ン グ ペ ー パ ー に 色 鉛 筆)、「g r o u n d c a k e」(セ メ ン ト 、 顔 料)、「山」(ガ ラ ス 、 に か わ 、 岩 絵 具)、「地 面」(ガ ラ ス 、 に か ね 、 岩 絵 具 、 真 鍮 粉)、「 m i l k h o u s e」(ガ ラ ス)、「家」(セ メ ン ト 、 ガ ラ ス)です。

<作家コメント>

コンクリートに天然顔料を混ぜたものと、型取りしたガラスを重ねている。素材と色との地面のブロックが積まれ、色の塊として発現する。
素材に重きを置いてきたが、潜在する地面や自然の色も彫刻の要素として含ませていきたい。

大場さやさんの作品の主な素材はセメントとガラスです。
近代の象徴である鉄とガラスと同じような硬質な雰囲気を持つ素材です。
しかし実際に作品を見てみると、感触は大きく異なります。
とても親しみやすく、眼が安らぐ感じです。

シンプルな形態は直線と円の立体で構成されていてスッキリしています。
自在な曲線のガラス作品も透明度が高く、爽やかな印象です。
そんな佇まいに、彩りはハーフトーンの柔らかな色調。
色は天然素材である顔料と文字通りのアースカラーである土から成っています。
この組合せが独自の世界を創っていて、モダーンでありながら冷たさのない作品に仕上がっています。
あたかもお菓子のような(クッキーを模した作品も有り)外観は、素材とのギャップが面白い効果を生んでいます。

壁にあり、床にあり、テーブルにありと展示方法も多彩で、二つの小さな展示室を飽きさせることなく見せます。
特に印象に残るのはガラスとセメントという異種素材の幾何学的な組合せで、顔料による巧みな着色によって不思議な質感を覚えます。
また作家と作品との距離感が絶妙で、主観と客観のバランスに優れていて、作品は適温を保っています。
これは思った以上に難しい仕事で、大場さんの作家としての力量が発揮されていると思いました。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト

2020年藍画廊個展
2022年藍画廊個展
2023年藍画廊個展

会期

2025年9月29
日(月)ー10月4日(土)
11:30ー19:00(最終日17:00まで)

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