わたしの職場はWINS(中央競馬場外馬券場)の前で、WINSへの入場者がお客様です。
右隣は広大な私設有料駐車場だったのですが、今年に入ってから工事が始まり、八月には大きな建物が完成しました。
パチンコ店です。
ブログでも紹介しましたが、巨大なパチンコ店で、一世代前の現代美術館のようです。
建物の脇に並べられた花輪の列が、この建物がパチンコ店であることを証明しています。
とにかく大きなパチンコ店で、中に入ると物凄い騒音(パチンコとスロットの機械の音)がします。
この店の斜前には既存の中規模パチンコ店があって、ここの開店以降戦争状態が続いています。
今のところメガ(巨大)パチンコ店が優勢で、地域の覇権を一気に握りそうです。
一方、パチンコ店から東方面に500メートルほど行ったところにも、大きな建物が完成しました。
iPhoto「スーパーマーケット」で基礎工事の様子をご紹介した場所です。
「アピタ」(ユニ系列)というスーパーマーケットで、予想通りのメガストアとしてオープンしました。
三階建で、二階までが売場、三階と屋上が駐車場です。
こちらの店内も広大で、食料品や日用品が山のようにあります。
メガストア(巨大店舗)は、恐らくアメリカの郊外のモールが先駆けで、時間差で日本に入って来たと思われます。
物量で消費者と他店を圧倒して、地域を制覇する戦略です。
通路や駐車場も広く取り、より快適なショッピングを提供します。
東京秋葉原にもヨドバシカメラのメガストアがオープンして話題になりました。
用事のついでに行ってみましたが、とてつもなく巨大な外観で、有楽町のビックカメラがこぢんまりした店舗に見えたほどです。
中は予想外に整然としていて、買物はしやすい感じでした。
外観に比べると内装はローコストで、やはりヨドバシカメラです。
一階入口近くの一等地にAppleのブースがあったのには驚きましたが、旬のiPodの勢いでしょうか。
話を地方(山梨)に戻しますが、メガストアの周りは駐車場が広がっています。
従業員の駐車場も、少し離れたところに別途に用意されていています。
メガストアに相応しく従業員数も多いので、かなり広い駐車場です。 フェンスの向こうも駐車場で、中規模スーパーの駐車場並です。 中央の柱は照明用のポールで、アチコチに立っています。 さすがに地面は舗装されていませんが、ロープで区画が区切られています。 (関係ないですが、いつの間にか秋の空ですねェ。) この場所は葡萄畑だったところで、偶然iPhotoでも撮影しています。 ここです。 変われば変わるものですね。 |
駐車場といえば、「アピタ」で目に付くのはサイン、看板の類いです。
「案内標識」やら「注意」やら「ご協力のお願い」やら、ちょっと煩(うるさ)いくらいです。
スムーズな出入りと近隣への配慮と思いますが、それにしてもサインや看板だらけ。
(駐車区画にもご注目下さい。緑地駐車場というそうです。)
親切ではありますが、いちいち看板で訴える(お願いする)というのも、何かヘンです。 店側の意図ではないと思いますが、顧客が手取り足取り指導されているような気がしてしまいます。 |
メガストアの次はギガストア、というのは冗談ですが、一体この先どうなるんでしょうか。
すでに個人経営の商店などは眼中になく、現状は同業の大規模小売店同士の潰しあいです。
そのうち、街の中にストア(商店)があるのではなく、ストアの中に街がある状態が来るかもしれません。
つまり、都市計画の中核にストア(モール)があって、そこから街を作るスタイルです。
あのヒルズなんかは、その一種かもしれません。
生活の中に消費があるのではなくて、まず消費があって、それから生活があるというスタイルです。
(もちろん今でも消費中心の生活を送っているわけですが、視覚的な街の形もそうなってしまいます 。)
歴史的に見て、今の大量消費生活は充分に変態的です。
変態を支えているこれらのメガストアは、存在自体が変態といえます。
普通(マトモ)ではない、ということです。
テレビを見ていても同じような感慨を持ちます。
一つの番組に挿まれた大量のCM。
番組を見ているのか、消費を煽る広告を見ているのか分からなくなってしまいます。
これも充分に変態的ですね。
ある種の変態は、変態を極めた先に真実を発見しますが、わたし達はどうなんでしょうか。
変態が進むだけだとしたら、救いがないですね。