上の小さな画像、絵画を撮影したものではありません。
被写体は、誤って撮影した、iPhoneのケースに使っているニット製のiPodソックスです。
iPodソックスは六色組のニットソックスで、上のはご覧の通りグリーンです。
このソックス、初代のiPodminiの時代から愛用していて、結構伸縮するのでiPhoneの大きさでも使えます。
ところが、例のアンテナ問題で無償配布されたBumperを装着すると、これが入らない。
アンテナの感度で特に困ったこともないし、Bumperを付けるとiPhone4のデザインが崩れるので、結局お蔵入りにしました。
さて、いよいよ今週末の19日にiGallery DCがオープンします。
12日の日曜日に妻とMさん、Kさんが搬入の手伝いに来てくれました。
前日までに、インパクトドライバーなどの工具なども用意して、万全の体制で待機していました。
当日の昼、駅に三人を迎えに行って、その足でホームセンターで釘を買い足し、昼食に。
昼食は定番の丸亀うどんで、食べ終わると店舗の前にあるABCマートで靴の品定め。
これも定番ですが、今回は靴の買い足しは無しでした。
帰宅すると直ぐに搬入ですが、作家数が10人で作品数が17点。
ちょっとやっかいな搬入を予想しました。
ところが、わたし以外の三人は搬入(展示)の大ベテラン。
サッサと作品の位置(どの壁面にするか)を決めて、わたしに了承を求めます。
これが文句の付けようのない配置で、搬入はどんどん進んでいきます。
二時間も掛からなかった気がします。
気がついたら搬入は終わっていました。
わたしがしたことは、水準器を持って作品の水平を確認しただけ。
後はぜ〜んぶ、三人のベテランがやってくれました。
使用した工具も金槌と釘とプッシュピンぐらい。
インパクトドライバー(電動ドライバ−)の出番はありませんでした。
しかしわたしだって、かつては搬入の大ベテランでした。
大昔やった自身の個展はもちろん、西瓜糖では約300回ぐらい搬入を経験しています。
(もっとも西瓜糖は特殊な空間でしたし、搬入は作家の手で行われ、わたしはアドバイスだけでしたけど。)
それにしても久し振りの搬入でした。
搬入後はティータイムで、今日のその後の予定を相談です。
妻が安藤忠雄設計のJR竜王駅を見たいというので、クルマで出かけることにしました。
JR竜王駅は、駅舎完成時にiPhotoでご紹介したので憶えている方もいると存じます。
あれから一年半、当時は駅舎以外は荒野でしたが、立派なロータリーが駅の南北に出来ていました。
無料駐車場も完備で、今回はゆっくりとセールスポイントの跨線橋からの眺めを楽しみました。
竜王駅からは甲府に向かって、「こうふのまちの芸術祭2010」の見学に。
「こうふのまちの芸術祭2010」は最近多い街中のアート展です。
シャッター街と化した、地方都市の中心部の活性化を狙いとしています。
展示は空き店舗やカフェやギャラリー、変わったところでは廃業した医院などを使っています。
そして偶然、芸術祭の一環として、(ブログにも書きましたが)美術家/音楽家の伊東篤宏さんのライブが当日ありました。
会場の桜座に行ってみると、残念なことに伊東さんの出演時間はかなり遅い時間です。
わたしは構わないのですが、当日帰京する三人には無理なタイムスケジュール。
涙をのんで(又の機会ということで)、アート展だけを見ることにしました。
しかし中心街の寂れぶりは、想像以上です。
日曜日の昼というのに、ほとんど人通りがありません。
歩いているのはアート展関係者だけ。
まるでゴーストタウンです。
「こうふのまちの芸術祭2010」をWebで調べると、一人の女性を中心に三人の若者で運営しているようです。
規模としてはかなりの大きさで、その活力と熱意には頭が下がります。
しかし予算の助成金は40万円だそうで、ほとんどが(お金も労働力も)持ち出しのようです。
是非がんばって毎年開催して欲しいものです。
もし可能なら、iGallery DCも来年は参加したいと思っています。
(iGallery DCは甲府市ではなくダイナマイト・シティですが、郊外も有りらしいので。)「こうふのまちの芸術祭2010」のサブタイトルは、「〜だれかの日常はだれかの奇跡〜」です。
素敵なキャッチフレーズですね。
見慣れた日常でも、外から来た人には奇跡かもしれない。
つまり、ありふれた、見慣れた日常を、アートという視点を通して見直してみようということですね。
こういう発想には大賛成です。
テレビを見ていると、最近住宅番組が多いのに気がつきます。
新築にリノベーション(改築、改装)。
どの住宅も美しく、工夫が凝らされています。
しかしそこには、大概の場合、一点の美術作品もありません。
それが、とても残念です。
もしそこに一点の絵画なり立体があったなら、もっともっと美しい空間になるのに。
これは住民や建築家を責めるのは、当然、筋違いです。
わたしたち美術関係者の怠慢です。
「〜だれかの日常はだれかの奇跡〜」。
何気なく飾ってある一つの作品が、そこを訪れたお客様の奇跡になるかもしれません。
いや、インテリアとして購入した主(あるじ)が、ある日突然その作品の意味に奇跡を感じるかもしれません。
美術作品は決して高価なものだけではありません。
数万、数千円で、奇跡に遭遇することだってあるのです。
これはやはり、(わたしを含めて)美術に関わる人間の怠慢としかいいようがありません。
最後になりましたが、お知らせがあります。
9月19日はiGallery DCのオープニングですが、15:00よりオープニングパーティーを行います。
ささやかなパーティですが、何とケータリングにフードチームがやってきてくれるそうです。
その名も「SW11」。
わたしも、期待大です。
もちろんワイン(県産、フランス産)も用意します。
ご都合がよろしかったら是非お越し下さい。
よろしくお願い致します。