iGallery DC

石本光男展
ISHIMOTO Mitsuo




石本光男展の展示風景です。






上から、画廊入口から見て左側壁面、正面壁面、右側壁面の展示です。
石本光男展は以上の17点とカウンター上の3点で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。

 


画廊入口から見て、左壁面左側の作品です。
左からタイトル「小屋」(oil on canvas) でサイズ227×158mm、
「泥小屋」(oil on canvas) で227×158mm、
「白い小屋」(oil on canvas) で227×158mmです。

 


左壁面右側の作品です。
左から「夕映え」(oil on canvas) で333×333mm、
「小屋」(oil on canvas) で333×333mm、
「小屋と梯子」(oil on canvas) で333×333mmです。

 


正面壁面の作品です。
左から「小屋」(oil on canvas) で455×380mm、
「小屋」(oil on canvas) で455×380mm、
「森の小屋」(oil on canvas) で650×530mm、
「木立と小屋」(oil on canvas) で410×318mmです。

 


右壁面左側の作品です。
左から「小屋」(oil on canvas) で318×410mm、
「ポンプ小屋」(oil on canvas) で455×380mm、
「丘の小屋」(oil on canvas) で318×410mm です。

 


右壁面右側の作品です。
左から「二つの小屋」(oil on canvas) で242×333mm、
「小屋と納屋」(oil on canvas) で242×333mm、
「箱小屋1」(oil on canvas) で180×180mm、
「箱小屋3」(oil on canvas) で180×180mm、
「箱小屋2」(oil on canvas) で180×180mmです。

 


カウンター上の作品です。
左から「KOYA-112」(wood oil)で100×102×93mm、
「KOYA-113」(wood oil)で110×114×93mm、
「KOYA-111」(wood oil)で90×98×100mmです。


<作家コメント>

相変わらず小屋を探しに各地に出かけて、見つけた小屋をモチーフに小屋の絵を描き、木片を集めて小屋のオブジェを作っています。
しかしながら気に入った小屋に出会っても絵に描きたいような風景の中にあるとは限りません。
そうした場合は自分が好きな風景の中においてみたり、逆に気に入った風景の中に架空の小屋や別の場所で見つけた小屋を描いたりしています。
そういう意味では立体を作ることも大いに役立っています。
私の絵は現実の風景でもあり想像の風景でもあるのです。
四角の中に好きな小屋を置いて光を当てて周りの風景を好きな色と形で埋めていきます。
そんな作業の繰り返しが思いもよらぬ世界を見せてくれることを信じています。


近年、小屋がブームです。
都市の周辺に残る農地にポツンと建つ小屋。
農具や飼料などの保管が主で、直線で構成されたシンプルな造作。
屋根や壁に用いた波板トタン、その色がツギハギされている様はまるで抽象絵画です。
経年変化で生じる錆や古びた木材も味わい深い。
そんな小屋の魅力が人々の注目を集めています。
住居としてのタイニーハウスの人気も、どこかで小屋と関係があるように思えます。

石本さんの描く「小屋のある風景」は、とても素直な描写で、多彩な光の捉え方が特徴です。
今回は自分が気に入った風景と小屋を組み合わせて、虚心に描写しています。
その視線のクリーンでほど良い温度が、見る者のこころを解(ほぐ)します。
ちょっとレトロなのにモダンを感じさせる小屋の風情。
郷愁とも違う、不思議な懐かしさと寂しさ。
柵(しがらみ)からの解放と同時に孤独に悩む、アンビバレンスな近現代人の心境に近いかもしれません。

同時に展示された立体も、木と油絵具の質感を活かした造形と色彩が印象的な作品です。
これも自己主張が抑制された、石本さんらしい表現です。
その立体と対を為すような抽象の小品絵画。
小屋の風景を最小限の色面で表したものですが、色彩の響き合いと構図のバランスが何とも言えません。
昭和は「大きいことは良いことだ!」でしたが、令和は「小さいことはラブリーだ!」の時代かもしれませんね。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト1
作品リスト2

2018年iGallery DC個展

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石本光男展
会期:2023年9月28日(木)〜10月15日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール