藍 画 廊

松嶋励路展
- COLOR -
MATSUSIMA Reiji


松嶋励展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の9点で松嶋励展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。

 


左壁面、左端、右端の作品です。
左はタイトル「COLOR 22-23-a」(油彩/アクリル地、MDF板)でサイズは201.2×90×6cm、
右は「COLOR 22-23-b」(油彩/アクリル地、MDF板)で201.2×90×6cmです。

 


正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「COLOR 22-23-c」(油彩/アクリル地、MDF板)でサイズは201.2×90×6cm、
右は「COLOR 22-23-d」(油彩/アクリル地、MDF板)でサイズは201.2×90×6cmです。


右壁面,左端、右端の作品です。
左は「COLOR 22-23-e」(油彩/アクリル地、MDF板)でサイズは201.2×90×6cm、
右は「COLOR 22-23-f」(油彩/アクリル地、MDF板)でサイズは201.2×90×6cmです。

 


入口横壁面,左端、中央、右端の作品です。
左は「Color 21-a」(油彩/エマルション地,MDF板に膠で貼った和紙)で100.6×45×4.5cm、
中央は「Color 21-d」(油彩/エマルション地,MDF板に膠で貼った和紙)で100.6×45×4.5cm、
右は「Color 21-e」(油彩/エマルション地,MDF板に膠で貼った和紙)で100.6×45×4.5cmです。

 

作家コメント/経歴
展示の展開図
作家テキスト/COLOR
作品をみがきあげるということ—大江健三郎のエラボレーション(松嶋励路)


ギャラリーに入ると、いつもの松嶋さんの展示とは異なっていることを感じます。
今までの展示空間とは何かが違っていて、とても調和が取れているです。
まず感じたのは6点の大きな細長い作品の存在感。
まるでモノリスのような形状ですが、圧迫感はありません。
次に気付くのは余白(壁面)が美しく目に映ることです。
展示のレイアウトに変化があって、作品と壁面のバランスが自然です。
これまでは空間に合わせて作品を配置しているように見えましたが、今回は作品の展示で空間を変容しています。
大きな箱のような絵画が、とても居心地の良い空間を作り上げています。

作品の構造や制作過程、それに制作意図などはリンクを貼ったファイルをお読みいただきたいと思います。
それと松嶋さんの思考、及び影響を受けたテキストなども記されていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
松嶋さんは美術家であると同時に文章を為す人でもあるので、より深い理解が得られると思います。
(もちろん、面倒くさい文章は読みたくないも正解ですからご安心を。わたしは読むのが好きですが、何と言っても美術展ですから。)

床の間の掛け軸を思わせる縦長のプロポーションで、光は窓ではなくて障子を透すような優しい色合いの絵画。
コントラストの低い、控えめな存在の在り方は、光を強調する西洋絵画のそれとは随分と異なります。
しかしシステマティックに分割された色面などを見ていると、どこか科学の感触もあります。
感性と理性の調和を、試行錯誤しながら探っているような様子が見られます。
職人的工程を重んじながら、美術家としての推敲を重ね続ける。

そんな分裂を、最後の最後に融合させるのが松嶋さんの絵画と見ました。
何せ1点の絵画に1年半から2年の制作期間をかけて「作品をみがきあげ」ますが、その成果は最後になるまで見通せません。
(制作期間が長いので、作品はすべて同時に進行します。)
そんな賭けなど、大それた夢がなければできません。
でも、それがなければ人は美術に憑かれないし、美術に魅せられないと思います。
松嶋さんにはそれが確かにあるから、わたしは羨ましいと思うことがあります。

ご高覧よろしくお願い致します。

作品リスト

2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年iGallery DC個展

 

会期

2023年9月18
日(月)ー9月23日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内