藍 画 廊

山内賢二
まのあたり
YAMAUCHI Kenji


山内賢二展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の12点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品はすべてアクリル、綿布、パネルを使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。

 


左壁面、左端、中央の作品です。
左はタイトル「Bathroom」でサイズ1000×803mm 、
右は「もぬけ」で1000×803mmです。



左壁面、右端の作品です。
「空は垂直」で652×652mmです。



正面壁面の作品です。
「ラビリンス」で1620×1620mmです。

 


右壁面、左端、左から2番目、3番目の作品です。
左から「界」で530×455mm、
「デザイン」で530×455mm、
「lag」で333×333mmです。



右壁面、右端の作品です。
「知らないうた」で1455×1455mmです。



入口横壁面、左端、左から2番目、左から3番目、右端の作品です。
左から「夜風」で227×227mm、「9AM」で227×227mm、「fabric」で227×227mm、「pillows」で227×227mmです。

〈作家コメント〉

たとえば、便利・快適・安全・潔癖・健康など。
人々がこれらを求めれば求める程、社会は寛容さを失い硬直化していくように見える。
こうした違和感には鋭くありたい。
些細で曖昧(=余計)な事物をモチーフとし、秩序やコード、或いは損得からの「逸脱」を試みる。

山内さんの絵画のモチーフは何気ない日常の、何気ない風景の一コマです。
あるいは何気ないモノのクローズアップやパターン(繰り返し)です。
それはドラマティックでもないし、特別変わったものでありません。
そうかと言ってポップアートのようなものでもありません。
もっとヒッソリとした、日常にある情報のコレクションです。

絵は抽象に見えますが、多くは写真を基にした具体的を事物を描いています。
明暗を極端にした、解像度の低い、ラフでアナログなものです。
この独り言に近い絵画に、どこか惹かれます。
それはとても個人的でありながら、押しつけがましさが無いからです。
騒がしいSNSの「いいね」とは無縁だからです。
理屈ではなく、一人の人間の感覚、感性を大事にした表現です。

作家コメントにある<便利・快適・安全・潔癖・健康>の追求は個人がベースになっています。
かつて個人が属していた共同体は解体され、中庸(ほどほど)の重要性を失いました。
たとえば世間という共同体が昔ありました。
社会が契約だとすれば、世間は常識や道理が支配する集まりです。
社会が人間中心だとすれば、世間はお天道様が中心です。
お天道様に恥じないよう、自然の摂理に背かぬよう生きることを求められるからです。
そのような広い視野、視点が昔はあったのです。

山内さんの絵画には、お天道様(太陽)の光が差している公園や家の隅っこや日用品が描かれています。
何か生活の意味をシンプルに語っているような絵画で、わたしが惹かれるのはその辺りではないかと思います。

ご高覧よろしくお願い致します。

2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展

プライスリスト

会期
2022年12月5
日(月)ー12月10日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内