山内賢二展
まぼろ視
YAMAUCHI Kenji
山内賢二展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の9点で山内賢二展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「So What」(パネル・綿布・アクリル)でサイズ1455×1455mmです。
左壁面、中央と右端の作品です。
左は「手」(パネル・綿布・アクリル)で530×455mmです。
右は「暑くも寒くもない部屋」(パネル・綿布・アクリル)で530×530mmです。
正面壁面の作品です。
「あとさき」(パネル・綿布・アクリル)で1940×1940mmです。
右壁面、左端と左から2番目の作品です。
左は「Day In Day Out」(パネル・綿布・アクリル)で652×652mmです。
右は「空のような空」(パネル・綿布・砂・アクリル)で1000×804mmです。
右壁面、左から3番目と右端の作品です。
左は「GAME」(パネル・綿布・アクリル)で410×410mmです。
右は「無題(トルソ)」(パネル・綿布・アクリル)で410×273mmです。
入口横壁面の作品です。
「書置」(パネル・綿布・アクリル)で333×333mmです。〈作家コメント〉
「リアリティ」という言葉さえ形骸化し、遠ざかってゆく時間の中で、掴もうとしても掴めないものを如何にして捉えるか。
(自己内部を含め)「見たくないもの」まで広く見渡せる眼を持ちたい。山内さんの絵画の多くは抽象に見えますが、よく見れば日常の断片を描いたものです。
ハイコントラストとソラリゼーションでカモフラージュされた日常のシーンです。
モチーフは牛、手、お茶のセット、花とミツバチなどですが、写生ではないようです。
どこか借りてきたイメージのようで、画像といったほうが相応しいように思えます。
ではイメージ、画像の操作で遊んでいるかといえば、それとも違うようです。
イメージ、画像が作り出す日常の奥に興味が向かっています。
イメージや画像は絵画とは似て非なるものです。
ある時点から絵画は写実から距離を取り、風景や物事の実相に向いました。
しかし山内さんは、あえてイメージや画像から絵画を制作しています。
何故かといえば、わたしたちが認識している日常はイメージや画像から構成されているからです。
問題はそのような日常で不具合がないかどうかです。
生きていることに差し障りがないかどうかです。
かつて人は五感で環境と交わってきました。
メディアの発達は視覚の伸張を促し、その他の感覚は衰えていきました。
やがてイメージや画像が世界そのものとなりました。
多分に、わたしはそのことを山内さんはテーマにしていると思っています。
大げさに言えば、日常の奪還を目指しているのです。
絵画というレトロでアナログなメディアは、時代と共にありながら批評性を失いませんでした。
そのような意味では、とても健全なメディアです。
山内さんの作品には、絵画の時代性と批評性がよく表れています。
今生きているメディアとしての絵画の有効性が試行されていると思います。
ご高覧よろしくお願い致します。2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
作家Webサイト会期
2016年12月5日(月)ー12月10日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
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