藍 画 廊

塩入由美展
SHIOIRI Yumi



塩入由美展
の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の10点が展示室の展示で、その他小展示室に2点の展示があります。
作品はすべてキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端、左から2番目の作品です。
左はタイトル「眠る・2 」で、サイズは606×727mm、
右は「眠る・1 」で606×727mmです。



左壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「眠る・3 」で455×530mm、
右は「眠るこども」で530×727mmです。


正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「掛け布団 」で727×727mm 、
右は「敷き布団」で727×910mmです。



右壁面、左端、中央、右端の作品です。
左は「布団にくるまる」で727×606mm、
中央は「まどろむ・1 」で910×727mm、
右は「まどろむ・2 」で530×455mmです。



入口横壁面、左端、右端の作品です。
左は「眠る・4 」で242×333mm 、
右は「眠る・5 」で220×273mmです。


<作家コメント>

毎日同じことの繰り返しで、時が経つのが本当に早いです。
しかし、そんな平凡な日々はある日突然壊れてなくなってしまうかもしれません。
だから、日常の「いいなぁ」と思う瞬間を作品にして忘れたくないのだと思います。

塩入さんは、布団が好きである。
掛け布団も敷き布団の好きだが、かつては毛布も描いたことがある。
いや寝具ばかりか、カーテンやTシャツ、ハンカチも好きである。
つまり、布が好きな作家なのです。
(オルデンバーグのソフトスクラプチャー<柔らかい彫刻>ならぬ、柔らかい布の画家です。)
きっと布に包まれ、布に触れる人間の日々が、塩入さんの日常なのでしょう。

その布団の絵を見ていたら、ある画家の絵を思い出しました。
小林孝亘さんです。
塩入さんの布団のように、小林さんは白い枕の絵を度々描きます。
そして、塩入さんが眠る人を描くように、砂浜などで眠る人を多く描いています。
異なるのは、小林さんが静謐でクールであるのに対して、どこかノンビリとしていて緩いことです。
恐らく、小林さんの絵の奥には現代人の「孤独」や「死」の雰囲気が潜んでいると思います。
同じような視点でも、塩入さんは繰り返される日常風景の形態に焦点をあてています。
(余談ですが、わたしは二人の絵画が好きなことはもちろん、二人の寡黙で折り目正しい人柄も好きです。)

塩入さんがモチーフにしている室内は、どこにでもあるちょっと古めの日本住宅です。
そこを舞台に、独特の濃い(?)色彩と優れた構図で絵を組み立てています。
しかしこの色彩感覚は異能ですね。
いつもの布団が見たことのない何かに見えます。
塩入さんの二人のお子さんの昼寝姿(特に後ろ姿)も秀逸で、絵画の魅力にあふれています。
視覚が布の感触に誘われる、不思議な絵画です。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2004年藍画廊個展
新世代への視点2006 塩入由美展
2011年iGallery DC個展
2018年iGallery DC二人展

会期

202
2516日()ー5月21日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

会場案内