藍 画 廊

大橋俊介展
OHASHI Syunsuke



大橋俊介展
の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の13点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の作品があります。
作品はすべてキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端、左から2番目の作品です。
左はタイトル「スマイルプログラム~draining~ 」でサイズ500×606mm(F12)、
右は「idol」で653×802mm(F25)です。



左壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「luid」で500×606mm(F12)、
右は「天膜突破」で500×606mm(F12)です。


正面壁面、左端、中央、右端の作品です。
左は「Prism(Anytitled) 」で240×333mm(F4)、
中央は「Core(Anytitled) 」で725×606mm(F20)、
右は「stealth(creamy) 」で409×314mm(F6)です。



右壁面、左端、中央の作品です。
左は「stealth(scarlet) 」で725×606mm(F20) 、
右は「stealth(organic) 」で725×606mm(F20)です。



右壁面、右端の作品です。
「スマイルプログラム~decomposition~」で653×802mm(F25) です。



入口横壁面、左端、中央、右端の作品です。
左は「凍み土」で240×333mm(F4) 、
中央は「ようみゃく」で240×333mm(F4) 、
右は「汚虹 」で240×333mm(F4) です。


<作家コメント>

空に流れる雲を見るとき、人はそこに自身の人生の断片を見る。
空にかかる虹を見るとき、人はそこに各々の感情の起伏を催す。
形などない。色などない。そこに浸り掻き集め炙り出せ。


わたしが小学生の時でした。
ある晩高熱が出てうなされ、恐ろしい夢を見ました。
(それは多分、インフルエンザの熱だったと思います。)
細い色とりどりの布のようなものが織物の機械から次々に出てきます。
それは抽象的な模様の夢で、その果ての無い連続が、とても怖かったのを良く憶えています。

大橋さんの絵画を見ていたら、そのことを思い出しました。
そう、大橋さんの絵もどこか怖いのです。
絵の中の模様のカオスも果てが無いようで放り込まれたら恐怖です。
そこで考えてみました、なぜ怖いのかと。

恐らくは、人間が根源的にもっている不安がそこに在るからではないでしょうか。
例えてみれば、ムンクの「叫び」の不安、恐怖です。
しかし、大橋さんが意図して、テーマとして不安を描いているようには見えません。
大橋さんの心の奥底にある無意識の何かを、自動書記のようにして掬い上げていると想像します。

人間がもともと(このような)不安を持っていたのかどうかは不明です。
だが、この不安は動物にはないと思います。
近代特有の個の不安とも異なるようにも思います。
この不安が、宗教を生み出したようにも思えます。
つまりは、存在そのものから生まれる不安です。

これはわたしの経験からの見方であり、感想です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
絵から不安を感じながら見ていくと、不安の中にほのかな希望のようなものを感じる作品もあります。
ともあれ、ここには人間特有の何かが現れていると感じ入った次第です。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2019年藍画廊個展

会期

202
2228日()ー3月5日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

会場案内