番留京子展
VENDOME Kyoko
番留京子展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の13点が展示室の展示で、その他小展示室に5点、事務室壁面に1点の展示があります。
展示室の作品は油性インクを使用した木版画です。(入口横壁面の「阿-small」、「吽-small」は水性インクです。)
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「吽」でサイズ1620x880mmです。
左壁面、左から2番目、3番目の作品です。
左は「The power of Marishiten 」で905x590mm、
右は「Tango」で905x590mmです。
左壁面、右端の作品です。
「阿」でサイズ1620x880mmです。
正面壁面、左端の作品です。
「吽-空、太陽、月」で595x420mmです。
正面壁面、中央の作品です。
「Utopia」で1620x1620mmです。
正面壁面、右端の作品です。
「飛びたいトラ」で595x420mmです。
右壁面の作品です。
「阿・吽」で1620x5280mmです。
入口横壁面、左端、左から2番目の作品です。。
左は「大福」で385x270mm、右は「Small tiger」で385x270mmです。
入口横壁面、左から3番目、右端の2点の作品です。
左は「Night out」で385x270mm、
右上は「阿-small」で205x150mm、
右下は「吽-small」で205x150mmです。
<作家コメント>
煩悩だらけの今昔
水牛に乗った大威徳明王は怒りに満ちた顔をしていますが人々を煩悩から救いたいという優しさから発生するものだそうです。
沢山の武器を持ち私たちを様々な苦難から救って下さる救世主なのです。この作品以外にもたくさんの救世主を招きましたのでどうぞあなたの救世主を探して下さい。いつもの元気溢れる、エネルギーに満ちた番留さんの木版画です。
今回は煩悩の救世主大威徳明王のお招きから始まり、干支の寅、阿吽の狛犬と獅子の登場などなど盛り沢山の展示です。
ハイライトは右側壁面の「阿・吽」。
黒一色の1620x5280mmの大作で、角のある狛犬と獅子が睨みを効かせた大迫力の画です。
この木版画を一人で彫って、一人で刷っているは驚きです。
(刷っている最中、屈んだ姿勢が続いたためにギックリ腰になったそうです。)
番留さんの作品の特色は、何と言ってもその木版画にあります。
プリミティブでありながら、多彩、多様な世界を自由気ままに描いています。
思い出すのは板画の棟方志功。
テーマの奥にある仏教世界も同じなら、パワフルに突き進む姿勢も似ています。
絵画にはないエッジの効いた表現ととぼけた味。
こぢんまりしがちな版画とは異なる、大きな画です。
しかし、チャーミングな画ですね。
微笑ましいというか、可愛らしいというか、おっかないというか、チャーミング。
しかもきちんと抑制しているので、ヘンな甘さはありません。
キリッとしていて、チャーミング。
これを1点部屋に飾って朝見れば、心の底が明るくなること請け合いです。
日本の土俗の信仰のあっけらかんとした明るさ、楽しさを掬い上げた希有の木版画ではないでしょうか。
ご高覧よろしくお願い致します。
会期
2022年2月15日(火)ー26日(土)
日曜休廊
11:30ー19:00(最終日18:00)
会場案内