太田和寿展
OHTA Kazu
太田和寿展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
以上の5点で太田和寿展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「“route”ドローイング No.1 (1997 年の原案による)」(紙、鉛筆)でサイズ1455×970mmです。
左壁面、右端の作品です。
「“route”ドローイング No.2 2019 」(紙、鉛筆、コンテ、パステル )で1455×970mmです。
正面壁面の作品です。
「“route-2” (ドローイング No.2 の構図による)」(油彩、キャンバス)で1620×1120mmです。
右壁面、左端の作品です。
「“route”」(油彩、キャンバス)で1620×1120mmです。
右壁面、右端の作品です。
「“route”ドローイング No.3」(紙、鉛筆、コンテ、パステル)で1455×970mmです。
〈作家コメント〉
画面を横切る線が左から右へ進んでいるように見えるとすれば、
進ませているのは絵の中のどのような線や形か。
前回は2006年の油絵作品(写真)をドローイングで解析した。
今回は解析したままの要素を油絵に置き換えた。
太田さんの絵画は、絵画を読み解く絵画です。
絵画を分析し、その構造と要素が絵画に与える影響を絵画で実践しています。
つまり、研究とその成果が同時に画面に表れている稀な絵画と言えます。
分析のベースになっているのは、右壁面左端の「“route”」です。
絵の中央には、左から右に向かって線が描かれています。
これが「“route”」、つまり道筋です。
多くの人はこの線を見ると、左から右に流れているように思います。
又、通常は斜めの線は上方から下方に向かっているように見ます。
そのような人の視覚の性向とは逆に、下方である左から上方である右に線が進んでいるように見えるのです。
それはなぜか。
この線とまわりにある形との関係を実作で検証しています。
色や形、構図や明暗。
絵画の要素一つ一つを意識しながら、絵を創っていく。
その時、小さな形や微かな線が全体を動かすことがあるそうです。
絵画の核心に触れた時です。
その喜びが、太田さんの制作のエネルギーになっているように思えました。
ご高覧よろしくお願い致します。
会期
2021年5月24日(月)ー29日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)
会場案内