湯口萌香展
「ソフトカバー」
YUGUCHI Moeka
湯口萌香展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の13点で湯口萌香展は構成されています。
作品の詳細を御覧下さい。
左壁面の作品(45点で構成)です。
タイトル「子供のマハの部分(1-45)」(陶)でサイズ120×120×20mm(1点)です。
「子供のマハの部分(1-45)」の6点です。
正面壁面、左端の作品です。
「女性と花」(陶)で120×120×20mmです。
正面壁面、中央、右端の作品です。
左は「ノイズノイズ」(磁)で可変、
右は「ノイズのガール(新)」(磁)で可変です。
右側壁面、左端、右端の作品です。
左は「生活のフィギュア」(磁)で可変、
右は「陶オ4/1/0/15.15」(陶)で可変です。
画廊中央の作品5点です。
「ソフトカバー1」〜「ソフトカバー5」(陶)で可変です。
入口横壁面、左端、右端の作品です。
左は「大衆と花」(陶)で120×120×20mm、
右は「武装するともだち」(磁)で可変です。〈作家コメント〉
陶磁器を素材に物や記号の持つイメージについての制作をしています。
近年は「かわいい」とその周辺の物事をモチーフにしています。
なぜならこの形容詞ほど意味の広さとねじれを持った言葉はないと思うからです。前回の個展のテーマカラーはピンクでした。
その時の感想に、「ピンクのカラーイメージはカワイイ以外に<お色気>がありますが、そちらは皆無。
湯口さんのピンク路線が突き進んで、<お色気>と合体したら、それはそれで面白そうです。」と書きました。
それが、今回は実現しました!
まずは左壁面の「子供のマハの部分(1-45)」。
ご存知ゴヤの「裸のマハ」に着想を得た作品です。
西洋絵画で初めて女性の陰毛を描いてスキャンダルとなり、カモフラージュに「着衣のマハ」も描かれたという曰く付きの作品です。
その「お色気」にカワイイ軍団のウサギやネコやクマや何やらを散りばめて、45枚の小品で1枚の大作に仕上げた力作です。
それに続けと、悩ましいヌード像に、戦車に載ったキューティギャルも参戦。
ヒネリの効いたピンクのお花畑はお色気ムンムンです。
かと思えば、殺風景な工事現場を思わせる台座の上には形容不可能なカタチをした陶の作品も。
ブスブスと穴も開いていて、カワイイとのミスマッチ感がナカナカです。
一筋縄ではいかない湯口ワールドですが、とっ散らかっているようで筋は通っています。
女子供(おんなこども)と言えば、バカにした形容であり、取るに足らないモノやコトを表します。
それを否定するのではなく、逆にそれを武器にして世の中にカウンターを食らわす。
21世紀のフラワーパワー、ピンクパワー、カワイイパワーです。
日本の伝統=陶磁でクールジャパンをブチかますには、このくらいの意気込みとヒネリ(批評)とカワイイがないといけませんね。
ご高覧よろしくお願い致します。
2011年「たまびやき」多摩美術大学工芸学科 /陶/選抜作品展
2018年藍画廊個展
会期
2019年12月9日(月)ー14日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内