藍 画 廊


湯口萌香
曖昧な連続
YUGUCHI Moeka


湯口萌香展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の8点が展示室の展示で、その他小展示室に3点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。



各壁面の作品の正面と横です。
作品はすべてタイトル「神経衰弱でもしながら待ってるよ」(磁器、銀箔)でサイズ75×75×30mmです。



左壁面の3点です。



正面壁面の3点です。



右側壁面の3点です。



入口横壁面の1点です。



正面壁面前の2点です。
左は「“陶芸のオブジェ”(あみタイプ/ピンク)」(化粧土)で240×240×150mmです。
右は「“陶芸のオブジェ(“ あみタイプ/薄ピンク)」(化粧土)で230×230×50mmです。



テーブルの上の作品です。
「みゅうちゃんだっていつかは死んじゃう2」(磁)で各 30×60×20mmです。



「みゅうちゃんだっていつかは死んじゃう2」からピックアップした3点です。



右壁面前の2点です。
左は「ノイズ」で(輪タイプ/柄入り)」(陶、釉薬)で130×100×200mmです。
右は「“陶芸のオブジェ”(輪タイプ/柄入り)」(陶、釉薬)で260×260×280mmです。



入口横壁面前の2点です。
左は「武装するともだち」(磁器)で60×40×30mmです。
右は「ほんの些細な悩み)(磁器)で40×40×40mmです。

〈作家コメント〉
幼児期に親しんだような素朴な図柄になにかを足したり引いたりすることで
別の意味が立ち上がってくるような作品を作っています。

キャラクター玩具で育った湯口さん、成人になった今でもキャラクターを引きずっています。
ちょっと恥ずかしいけど、そこを逆手に取ってキャラクターから世界を見てみる。
そんな発想から生まれたのが今回の作品たちです。
ネズミ、ネコ、ウサギなど、カワイイ動物キャラがいろいろなカタチで作品に登場しています。

カワイイを色に例えれば、ピンク。
この展示のテーマカラーもピンクで、部屋の外装も網網作品もネコの棺も戦車や鏡台も、そして台座のビールケースもピンク、ピンク。
ピンクのカラーイメージはカワイイ以外に<お色気>がありますが、そちらは皆無。
湯口さんのピンク路線が突き進んで、<お色気>と合体したら、それはそれで面白そうです。

<お色気>といえば性で、性(生)といえば死。
死といえば棺で、ピンクの棺がテーブルの上にズラッと並んでいます。
これは湯口さんの愛猫用の棺ですが、今はピンピンしています。
しかしもう16才の老猫なので、いつ死が訪れかわかりません。
死は通常突然やってくるので、逆に準備して待ち受けていると、意外にこない。
そういった経験を基にした、デス・プルーフ(耐死仕様)の棺です。
ネコへの愛情に溢れた作品といえますが、逆に死を真正面に据えた作品ともいえます。
あるいは、いつかは訪れるカワイイとの決別、もしくはあの世までカワイイと同伴、いろいろな解釈が可能な作品です。

ピンクの戦車も実にカワイイ作品で、この砲台から発射されるのはピンクの弾丸でしょう。
まともに受けたらピンクの棺に一直線ですが、それもカワイイ軍団としては幸せかも。
ともあれ、これらの作品が陶で制作されているのが特徴で、それは日本の陶芸の伝統をどこかで継いでいるような気がします。
キャラクターでなくても、日本にはカワイイを愛でる習慣がありましたし、それを陶で遊ぶ洒落っ気もありましたから。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2011年「たまびやき」多摩美術大学工芸学科 /陶/選抜作品展

2018年10月1日(月)ー6日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内