藍 画 廊


福田正明展
思考せよ ー社会の空気に流されないようにー
FUKUDA Masaaki

福田正明展の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の6点で福田正明展は構成されています。
作品はすべてタイトル「文化」で、キャンバスにアクリル絵具を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端の作品です。
サイズ55×652mmです。



左壁面、右端の作品です。
803×1303mmです。



正面の壁面です。
894×1455mmです。



右壁面、左端の作品です。
803×1303mmです。



右壁面、右端の作品です。
455×65mm2です。



入口横壁面の作品です。
242×333mm (F4)です。

〈作家コメント〉
社会の価値観や個人の経験に流されずに一度、客観的に考えてほしい。


いつもように精細に描き、きっちりと構成された福田さんの絵画です。
モチーフはコスプレの女子と富士山、東京ビッグサイト。
側面の文字はアニメや漫画からピックアップしたセリフです。

全体から受ける印象は、クールジャパン=世界に誇る日本のアニメ、漫画文化であり、そこから派生したコスプレイヤーの存在です。
別名、オタクの文化です。
80年代に生まれたオタクは、当初は日陰の存在で、大っぴらにカミングアウトできるものではありませんでした。
それがコミケなどのイベントが莫大な経済効果を生んでいるが注目され、近年は日本の新しい文化として国家公認になりました。

その過度期に青年時代を送った福田さんは、社会の空気の変化に違和感を覚えたそうです。
その経験が福田さんの絵画シリーズの原点であり、核心です。
つまり、アウトサイダーが国家の文化的な尖兵になった経緯に何とも言えないいや〜な感触を得たのです。

大げさを承知で言えば、戦前と戦後の日本の思考、対外感情にも当てはまります。
鬼畜米英から民主主義礼賛、アメリカ文化への熱い憧憬と希求。
自分で考えることを放棄した結果が、180度の転換になったのです。

福田さん自身はオタク(アニメ、漫画文化)に対してはニュートラルな立場です。
作品で批判するわけもありませんし、称揚するわけでもありません。
ただ、考えること、思考の放棄に強い警告を発しています。
国家に代表される権力の同調圧力に屈せず、自分自身で考える大切さを表現に込めています。
これは存外に重要なことで、安易なコピーアンドペーストを戒めています。
まずは自分の頭で考えること、それからですね。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展

会期

2019年2月25日(月)ー3月2日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内