山内賢二展
うらっかえし
YAMAUCHI Kenji
山内賢二展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入口から見て、左壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の6点が展示室の展示で、その他小展示室に1点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品はすべて綿布、パネルにアクリル絵具を使用しています。
作品の詳細を御覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「となり池」でサイズ1940×1940mmです。
左壁面、右端の作品です。
「DEMAND」で1455×1120mmです。
正面壁面の作品です。
「ヨナキドリ」で1000×1000mmです。
右壁面、左端の作品です。
「もう朝」で727×727mmです。
右壁面、左端の作品です。
「カキノキ」で1455×1455mmです。
入口横壁面の作品です。
「chandelier II」で410×273mmです。〈作家コメント〉
○か×か。黒か白か。
そのどちらでもない場所に身を置いてみる。
自身は果たして「わかっている」筈のことを本当にわかっているのだろうか。
身体性を取り戻すためにも「眼の前にある日々」そのものに集中し続けたい。山内さんの絵画の多くは日常的な写真やネット上の画像をモチーフにしています。
それは、ごくありふれたもので特別なものではありません。
その写真や画像の明暗を極端にして、言わば低解像度にして、絵を作っていきます。
昨今の4K、8Kなどの高解像度指向とは逆であり、ましてやインスタ映とは無縁です。
カラフルで精細な映像世界で溢れる日常と比べると、実に地味で暗い絵です。
しかし世の中の実相に忠実であるかという意味では、こちらの方が正確であり、誠実です。
画像の解像度が上がるのと反比例するかのように、世の中は閉塞感が強まっています。
出口が見えない、息苦しい状態があって、それが散発的に渋谷などで騒乱を起こしています。
しかも防犯カメラとAIによって騒乱者の特定されると、さらに閉塞感が募っていきます。
左様な暗さと地続きな山内さんの絵画ですが、そこに止まっているわけではありません。
絵には、切実な思考があります。
「見る」ということに対する真摯な問いです。
人が事物を風景を「見る」とは、どのような現象なのか。
そして、それを描くことの意味は何か。
ここで改めて言うまでもなく、わたしたちは情報社会の真っ只中にいます。
しかし、情報が何であるかは意外に知られていません。
グーグルで検索することが情報を得ることではありません。
それは単なるデータの取得であって、人にとって本当に必要な情報とは違います。
情報(データ)の海の中にいて、存在に必要な情報から疎外されている危機感。
恐らく山内さんの絵画の出発点はそのようなところかと想像します。
そして「見る」ことの重要性、及び絵画の立脚点への思索。
実体のない画像(イメージ)に内実を込めるようなペインティングを続けて、制作は内側から日常を見直しています。ご高覧よろしくお願い致します。
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
作家Webサイト会期
2019年1月7日(月)ー19日(土)
13日(日)14日(祝)休廊
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
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