本橋大介展
MOTOHASI Daisuke
本橋大介展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
画廊中央の立体です。
作品を1点づつご紹介致します。
左壁面の作品です。
左はタイトル「ドイツ」でサイズ 10.5(H)×31.5(W)cm、右は「アムステルダム」で10.5×30.5です。
左は「ベルリン」で 11×31.5、右は「地下鉄」で10.5×31です。
「赤い傘」で 10.5×30.5です。
正面壁面の作品です。
左は「線路」で11.5×31、右は「エスカレーター」で13.5×26.8です。
「電線」で 13.8×25です。
右側壁面の作品です。
左は「おにぎりと卵焼き」で10.4×31.5、右は「コーヒーと菓子」で9×25.5です。
左は「美術館」で 9×31、右は「西武ドーム」で10.5×31です。
左は「黄色い車」で 9.5×31、右は「豊島園への道」で11×31.5です。
入口横壁面の作品です。
左は「高架下」で9.5×13.5、右は「黄色いT」で8×18です。
「レモン」で 9×17.5です。
画廊中央の立体です。
「建物」で(5.5×14×5.5)×2 点組です。
以上の18点で本橋大輔展は構成されています。
作品は和紙、ベニヤ、シナ角材、墨、アクリルガッシュ、糊などを使用しています。
〈作家コメント〉
数年間の見てきた風景をモチーフにし、複数性とモノタイプ、製版と破壊を考えながら制作しています。
本橋さんの作品は木版画をベースにしています。
シナベニヤに彫って、それを和紙に摺っています。
そこまでは普通の木版画です。
異なるのは、版木(製版)を作品にしてしまうことです。
版木の半分に摺った木版画を貼り、版木と木版画を並列に展示しています。
そのうえ、摺った後で版木を電動サンダーで削ってしまうので、版画はモノタイプ、つまり1点ものの作品になります。
これは画廊中央に展示された立体も同様で、立体の5面が版画になっていますが、摺った後に版は潰されています。
作品の制作方法だけみると、実験的な作風に見えますが、作品の表情はそれとは大きく異なります。
とても身近で親しみやすい表情を持っています。
版画で描かれているのは日常の風景や静物です。
特に変わったものがモチーフになっているわけではありません。
その日常の風景や静物が2画面で並列しているのは、ちょっとヘンです。
そのヘンさ加減が本橋さんの持ち味であり、作品の面白さです。
木版画の持っている温もりと反復(版画と版木の並列)の機械的な様相。
これが奇妙に合体していて、独自の雰囲気を醸し出しています。
いわば、人力テクノとでも形容したくなる作品です。
それにしても眼の付け所が良いですね!
なんでもない日常を上手く切り取っている。
優れたスナップショットのようであり、描写のとぼけた味も何ともいえません。
それにサイズ。
この小さなサイズがとても作品を親しみやすいものにしています。
藍画廊最初の個展では、その巨大な木版画で驚かせてくれた本橋さん。
今回は小さな作品で又驚かせてくれました。
でも通底する作品思想に変わりはありません。
そのまともでヘンな加減が、わたしは大好きなのですが。
ご高覧よろしくお願い致します。2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
会期
2013年12月9日(月)ー12月14日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)