藍 画 廊


松川右紀子展
《〜感情〜画浴展》
MATSUKAWA Yukiko


松川右紀子展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧いただきます。



画廊入口から見て、左と正面の壁面です。
左から、作品タイトル「そうでしょう」で、作品サイズ24.2cm×33.3cm H/W(F4)、「ふんわり」で24.2×33.3 (F4)、「ワハハッ!」で162.1×130.3 (F80)、「あくび」で24.2×33.3 (F4)、「晴天」で130.3×162.1 (F80)、「泣く」で33.3×24.2 (F4)、「むふ」で24.2×33.3 (F4)、「!」で33.3×24.2 (F4)です。



正面の壁面の続きです。
左の大きな作品「笑」で162.1×130.3 (F80)、「うれし泣き」で33.3×24.2 (F4)、「ハーックション」で33.3×24.2 (F4)、「じんわり」で24.2×33.3 (F4)、「うっとり」で130.3×162.1 (F80)、「ア~」で33.3×24.2 (F4)、「なにか..?」で162.1×130.3 (F80)、「すっきり」で24.2×33.3 (F4)、「フゥ~~ッ」で130.3×162.1 (F80)です。



入口横の壁面です。
左から、「みつめる」で33.3×24.2 (F4)、「ウハッ」で162.1×130.3 (F80)、入口の右は「ありがとう」で33.3×24.2 (F4)です。

以上の20点が展示作品です。
作品はすべてアクリル絵具にキャンバスです。



左壁面の「そうでしょう」と「あくび」です。
松川さんの絵画は顔の豊かな表情をモチーフにしています。
タイトルは絵の完成後に付けられていますが、言い得て妙というか、思わず口許が緩んでしまいます。



同じく左壁面の「ワハハッ!」です。
笑い声が画面から聞えてくるようですね。
松川さんの絵画は、豊かな色彩と筆致のニュアンスに富んでいますが、この作品はその代表作といえます。



正面壁面の「泣く」です。
大胆な筆遣いで、表情を描写しています。



正面壁面の「笑」です。
「ワハハッ!」とは違う、笑いで背中が曲がるような、笑です。
他の作品とは、色彩、筆致が若干異なる作品です。



右壁面の「うっとり」です。
確かに、うっとりしてますね〜。
黄がベースの絵画ですが、緑の使い方が巧みで、効果的です。



右壁面の「なにか..?」です。
赤系の色彩だけで構成された作品ですが、深みのある美しさが表出されています。
松川さんの作品、正面の顔も面白いですが、横顔もとっても良いです。


南国の島に迷い込んだような、色彩あふれる松川さんの展示です。
色彩は決して派手ではなく、豊かで、シックです。
ノビノビとした表現ですが、野放図ではなく、ほど良く計算されています。

この展覧会のタイトルは《〜感情〜画浴展》です。
感情は、何とも言えない表情の描写に表れていて、画浴とはそれらを浴びるように見ることです。
まさに感情のシャワーですが、これがとても気持ちが良い。
なぜなら、松川さんの表現が豊かだからです。

豊かな色彩、豊かな表情、豊かな表現。
先ほどから豊かを連発していますが、松川さんの絵画を一言で形容すれば、やはり豊かという言葉が浮かびます。
実に懐が深くて、ポジティブ。
楽しい表情ばかりではなく、哀しい表情も、トボケた表情も、ポジティブで豊か。
そこに在る人間の豊かさは、なかなかで、捨てがたいと思いました。

ご高覧よろしくお願いいたします。



2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展



会期

2009年4月20日(月)-4月25日(土)

11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内