柳楽(なぎら)大輔展の展示風景です。
画廊入口から見て、正面と右側の壁面方向です。
床に置かれた陶の作品、全部で十八点です。
作品は大別すると、「四肢変態」と名付けられた作品群と、「ほら穴ヒコーキ」と名付けられた作品群に分けられます。
「四肢変態」の作品群です。
前回と同じくチューブ状の陶作品で、全十四点。
奥側の立っている作品と、手前側の寝ている作品があります。
次は「ほら穴ヒコーキ」の作品群です。
こちらは全四点です。
比較的細目のヒコーキから太めのヒコーキまで、バリエーションがあります。
ほら穴にも見えますが、ヒコーキにも見えるし、クジラやシャチ、イルカにも見えますね。
作品のピックアップです。
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左は「ほら穴ヒコーキ」の中で最もヒコーキに見える作品です。
細身の作品ですが、それでも結構太っています。
胴体の穴は窓でしょうね。
最初のモチーフは例の911の飛行機だそうですが、やはりこれはヒコーキに見えます。
悲劇的な雰囲気はなく、大空をゆったりと飛ぶヒコーキを想像させます。
作家の資質が良く出ている作品です。
右は「四肢変態」の立っているバージョン。
一番奥の指揮をしているような、バットを振ろうとしているような作品が面白いですね。
展示された作品の手法は前回と同じで、土台に伝統を踏まえた陶の技術があります。
作品の見せる大らかな表情は、柳楽さん独自のものです。
自然体の造型と陶の質が、柳楽さんの世界を展開しています。
下はエクストラカットで、画廊のガラスに映った作品たちです。
表の道路で遊ぶ作品たち。
(右端は座って撮っている撮影者の部分です。)
画廊が寝静まったころ、もしかしたら作品たちはこっそりと外で遊んでいるのかもしれません。
そんな空想をしてしまう作品です。
ご高覧よろしくお願いいたします。
藍画廊2001年個展
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