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藍 画 廊


柳楽大輔展


柳楽(なぎら)大輔展は、十一点の陶作品で構成されています。
床置きが六点、壁面に五点です。



会場風景です。
床に置かれた作品を観ていると、特にインスタレーション的な展示でないことが分かります。
良い意味での、ユル〜イ感覚がそこはかとなく感じられます。
左上の対になった作品、タイトルが「ゴーゴー」。
完成後に付けられたタイトルだそうですが、確かに、ダンスしてますよね!

柳楽さんの作品は陶製ですが、現代美術作品の陶としては珍しい表情を持ったものです。
艶と透明感のある、陶としては高級な部類で格調の高いものではないかとおもいます。
釉薬(うわぐすり)が相当凝ったもののようです。
これは実際に画廊で観ていたければお分りになると思います。

そういったマテリアルを土台に制作された作品をピックアップでご紹介します。



先ほどの「ゴーゴー」(20×48×15cm)と「ハエイズ、ハイズ」(24×90×18cm)。
サイズは全て(H)×(W)×(D)です。
「ハエイズ、ハイズ」も不思議な形態をしています。
チューブというか筒というか、それらが勝手な動きをしてますね。
どことなく実用品的な趣もありますが、全然実用ではありません。
そのあたりが、面白い作品です。



左は「放射」(14×54×45cm)、右は「供花」(46×9×8cm)。
ゴロンと寝ころんだ、「放射」のチューブもかなり謎。
立て掛けられた「供花」は、対照的にストイックな表情。



上の二点は画廊内の壁面に設置された作品です。
(壁面への設置は、芳名帳上に一点、道路側ウィンドウにも二点あります。)
左は「マツリ」(17×35×5cm)、右は「対峙」(20×26×16cm)。

やはり、チューブがモチーフになってますね。
柳楽さんは、チューブの内側と外側が逆転するところに興味があるそうです。
右の作品、わたしには古典的UFOに見えます。
その大らかな感じと、マテリアルの格調の高さとのギャップがユーモラスです。

考えてみれば、わたし達の環境は実用的な形態と自然が作った形態で形成されています。
その中間の、人間的でありながら自然でもある形態に柳楽さんは眼を向けているのかもしれません。

ご高覧よろしくお願いいたします。


会期


2001年11月12日(月)-11月17日(土)

11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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