金井聰和展
ー にわ と からだ ー
KANAI Tosikazu
壁面別の展示をご覧下さい。
展示室A、入口から見た展示風景です。
展示室A、窓際から見た展示風景です。
展示室B、左側の壁面です。
展示室B、右側の壁面です。
以上の19点で金井聰和展は構成されています。
(展示室Bコーナーの作品はページ最上部画像です。)
素材はすべて陶です。
作品の詳細をご覧下さい。
展示室A、壁面の作品です。
左からタイトル「庭師の おとしもの 1」でサイズ22.5×3.2×2.8cm、「庭師の おとしもの 2」で14.2×3.4×3cm 、「庭師の おとしもの 3」で14×3×2.8cm、「庭師の おとしもの4」で17×3.8×3.6cm、「庭師の ひろいもの 1」で20.6×3×2.8cm、「庭師の ひろいもの 2」で13.5×4.8×5cm、「さがしもの 1」で17.6×2.8×2.8cmです。
展示室A、台座上の作品です。
左から「庭師の ひろいもの 3」で3×3×3cm、、「庭師の ひろいもの 4」で2.5×6×4.5cm、「浮き島」で26.5×23×23cm、「けもの」で31.7×29.5×18cm、「花の塔」で63×26×26cmです。
展示室B、壁面の作品です。
左から「さがしもの 2」で16.7×5×4.8cm、「庭師の わすれもの」で24×8.5×6.3cm、「さがしもの 4」で15×3×3cm、「さがしもの 5」で20.7×4×3.8cmです。
展示室B、台座とコーナーの作品です。
左から「落花」で33×30×24cm、「芽吹き」で35×29×20cm、「さがしもの 3」で16.5×3.2×3cmです。<作家コメント>
陶を素材に庭的な空間を探すことに興味を持っている。
この作品では身体のイメージと植物のイメージ、人工物のイメージを一体化して、小さい曼荼羅のようなモノをつくろうとした。
庭(にわ)は何の喩えかと考えれば、それは宇宙ではないかと思います。
作庭という仕事、及び趣味がありますが、これは壮大な試みです。
なぜなら私有地(公有地の場合もあるが)に森羅万象を詰め込んで、それに秩序を与えるからです。
恐れ多い仕業です。
日本の場合、権力者や財を成した商人、寺社などが著名な庭の注文者であるのは、己の思想、哲学や野望などを具現化したい欲望があるからです。
金持ちの鉄道オタクが規格外の鉄道ジオラマを作って、自由自在にダイヤを組み、電車を走らせるのと似ています。
近代において鉄道とは全世界を手中に収めるツールでもあったからです。
それは大英帝国の夢であり、それ以外の多くの国に悪夢をもたらしたのは歴史の事実です。そんな大それた事とは無縁に、金井聰和さんはにわ(庭)に取り憑かれています。
こっちの「にわ」も宇宙ですが、とてもプリミティブで美しい。
ご覧下さい、その姿態の優美なこと。
色合いもシンプルながら、何気にエレガントです。
今回は身体と植物と人工物のイメージをミキシングして、小さな曼荼羅をつくっています。
曼荼羅=宇宙ですから、わたしの想像もまんざら間違いではありませんね。宇宙とは壮大な空間です。
曼荼羅はそれをミクロに展開したものです。
金井さんはギャラリーの小さな二つの部屋に空間を設えています。
これがまた、コスモスそのもの。
いつも思うのですが、金井さんの作庭は無駄がなくてしかもリッチです。
庭を愛でる快感がそこにはあります。ご高覧よろしくお願い致します。
作品リスト1
作品リスト2
2004年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年iGallery DC個展
2021年藍画廊個展
2022年藍画廊個展
会期
2024年11月18日(月)ー11月30日(土)
日曜休廊
11:30ー19:00(最終日17:00)
会場案内