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吉田哲也×福田昌湜展
『中庸』
YOSHIDA Tetuya×FUKUDA Masakiyo

吉田哲也×福田昌湜展 『中庸』の展示風景です。



本展は吉田哲也さん(立体)12点、福田昌湜11点(写真)で構成されています。
吉田哲也さんの展示風景です。



福田昌湜の展示風景です。



作品の詳細をご覧下さい。
吉田哲也さんの作品です。
タイトルはすべて「untitled」です。



カウンター上、左端、左から2番目の作品です。
左(素材ートタン)でサイズ21×32×7cm、
右(トタン)で8×21×0.5cmです。



カウンター上、左から3番目、4番目、右端の作品です。
左(トタン)は4×18×5.5cm、
中央(石膏)は13×5×4.5cm、
右(トタン)は1×26×0.5cmです。



正面台上、左端、左から2番目の作品です。
左(トタン)で20.5×20×6cm、
右(石膏)で2×11×1.5cmです。



正面台上、左から3番目、4番目、5番目の作品です。
左(トタン)は13×14×0.5cm、
中央(トタン)は6.5×12.5×2cm、
右(針金)は0.2×15cmです。



正面台上、左から6番目、右端の作品です、
左(トタン)で9×7×2cm、
右(ゴム)で4.5×10×0.5cmです。



次は福田昌湜の作品です。
作品のタイトルはすべて「untitled」、素材は写真=アーカイバルピグメントプリント(保存性の高い高品質インクジェットプリント)です。
画廊入口から見て、左側壁面、左端、右端です。
左右ともにサイズ250×375mmです。



正面壁面の作品です。
サイズ250×375mmです。



右壁面、左側の3点です。
すべてサイズは178×267mmです。



右壁面、右側の2点です。
すべてサイズは178×267mmです。


右壁面、右側の2点と左壁面左端の作品です。
すべてサイズは178×267mmです。

<吉田哲也略歴>
1964 年 名古屋生まれ
1988 年 多摩美術大学彫刻科卒業
1991 年 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了
2005 年 逝去
主な個展
1990 年 ギャラリーなつか(1992 年も)
1991 年 ルナミ画廊、ギャラリー古川
1992 年 ときわ画廊(1994、1996 年も)
1993 年 西瓜糖(1994 年も)藍画廊(1995、1997、1999、2001、2005、2009 年も)
1995 年 ギャラリーα M
1999 年 GALLERY TAGA(2001 年も)
主なグループ展
1995 年 「視ることのアレゴリー 1995: 絵画・彫刻の現在」(セゾン美術館)
1996 年 「第 14 回平行芸術展 目覚めぎわの物たち」(小原流会館)
1999 年 「MOT アニュアル 1999 ひそやかなラディカリズム」(東京都現代美術館)
2010 年 「作家はつぶやく」(佐倉市立美術館)
「探索者 石井厚生退職記念展」(多摩美術大学美術館)

文化庁海外研修員としてイギリスに1年間滞在

<作家コメント>
朝起きて何もやる気がおこらず、とりあえずつけたテレビを、結局、深夜の放送終了まで見続けてしまった無気力な一日。
すぐ済むと思って始めた雑用が思いがけず長引いて、それだけで疲れてしまい、やらなければならなかった肝心なことは明日にまわしてしまった意志薄弱な一日。
そういう日々に対して、良いとか悪いとかの判断を下さず、反省もせず、ただそのままを自分の中に丸ごと受け入れるという作業をきちんとしていきたいと思います。
そうすれば、そういう日々の中にある美しいものを見つけることができるような気がします。
本当に美しいものは、そういう所にあるような気がして仕様がありません。
ー1999年 吉田哲也ー

吉田さんの出品作の多くはトタンを素材にしています。
トタンは日常でよく目にする、主に建築で使われている資材です。
トタンは亜鉛鉄板のことで、製造過程で美しい花紋(スパングル)が表面にできます。
しかし花紋に気付いて目を凝らす人は少ないでしょう。
吉田さんが素材としてトタンを選んだのは、板が軟らかで加工しやすく軽量であることと、それ以上に花紋の美しさに目が留まったことは想像に難くありません。

民藝も日用の美ですが、吉田さんの素材は大量生産の工業品。
トタン以外にもよく用いた針金、釘、石膏も同様です。
それらを素材にして、吉田さんは彫刻特有の空間を作ること
に苦心した作家でした。
何気ない素材で作られた空間が目指したのは、日常生活の隙間のようなものです。
生産活動としての生活の間(はざま)にある、息継ぎのような時間と空気です。

わたし(福田)が被写体として選ぶのも、日常の誰も目に留めないような風景です。
平凡な家並みや路傍の風景、あるいは網戸にピントを合わせた窓の外の景色。
写真表現は長いこと決定的瞬間にフォーカスしていました。
しかし時代とともにその呪縛から解き放たれ、平凡な日常に目を向けるようになりました。
退屈に繰り返される、ドラマのない日常。
しかし、視点を変えればそこにも美しい景は在ります。

「中庸」は論語の中で孔子によって広められた概念だそうです。
中庸とは、偏らず中正で、過不足がないことです。
中庸は平常と同義とも言われています。
平常はいつもと同じこと=普段ですから、日常の生活とも深い関係があります。
淀みなく流れていく日常の生活を見つめていけば、その中庸の徳に触れることができるかもしれません。
それを信じて、本展を企画した次第です。


ご高覧よろしくお願い致します

プライスリスト1
プライスリスト2

<吉田哲也>
2001年藍画廊個展
「世界」2005 吉田哲也追悼展
「世界」2005 吉田哲也追悼展/テキスト
iPhoto「遺品」
2009年藍画廊個展
2016年藍画廊個展

<福田昌湜>
2016年SW11(4月)個展
2016年SW11(9月)個展
2017年ギャルリ イグレグ個展
2017年藍画廊「子育てと美術2017」
2017年SW11個展
2018年阿佐ヶ谷アートストリート
2019年藍画廊個展
2020年ギャルリ イグレグ個展

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fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
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吉田哲也×福田昌湜展 『中庸』
会期:2021年4月29日(木)〜5月16日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール