iGallery DC

若林繁裕展
WAKABAYASHI Shigehiro

若林繁裕展の展示風景です。





以上の39点の立体/平面作品で若林繁裕展は構成されています。
作品はダンボール、アクリル絵具、廃材などのミクストメディアで制作されています。
作品の詳細をご覧下さい。


 


<作家コメント>
缶ビールの 24本入り段ボール箱を見ていて、突然、なぜだか分かりませんが、宇宙人をつくろうと思い 立ちました。
つくっているとおもしろくて、ついつい 40 人もつくってしまい、それが今回の展覧会にまと まりした。
ところで、宇宙人って、宇宙の人? どうして「人」なんだろう。
地球外生物は当然人の形をしているものなのか?
あるいは人間と同じ生物が他の星にも存在するという願望からでしょうか。
見たこともないようなものは絵に描けません。
連想できる何かをベースに、何々みたいな・と言った具合に具体化していきます。
余談ですが、私はウイルスやバクテリアも本来の宇宙人だと思っています。
遠い宇宙から漂って地球に付着したウイルスは、まず人間になりすまして地球上のあらゆる情報を収集し、人類制圧の機会をうかがっているんだろうと思います。
「地球上のあらゆる生物が死滅しても、ウイルスだけは生き延びる。」というフレー ズをどの小説か忘れましたが読んだ覚えがあります。
話は飛びますが、テクノロジー、AI が進化しつづけていくとどんな世界が待っているんでしょう?
AI が自らをプログラムすることを学んだら? 感情のプログラムも取得し、自らを設計し生産出来ることを知っ たとき、人類と AI の支配関係は逆転。
人は AI(その頃にはAIとは言わないと思いますが)にこき使われる存在になるのかも。
さらにAI どうしで力関係が発生しその優位性を求めて争いが始まり、さらに進化した何者かに取って代わられ・・・・人類が犯してきた間違いを永遠に繰り返すことになるのかもしれません。
進化ってなに?
今回の宇宙人のマスクって、AI によって改造、ミュータント化された人間のポートレイトだともいえるのかもしれないですね。
「宇宙人のポートレイト」30数点をギャラリーの壁面いっぱいにちりばめてみようと思っています。
ほとんどのベースが24本入り缶ビールの段ボール箱からつくられていて、サイズもほぼ同じです。
マテリアルは段ボール、ボール紙、針金、ガラス玉、鏡、木の棒、ビニル袋の取っ手、電子機器の部品、電線、布他、日用雑貨、廃品。
アクリルペイント、特製鉄さびペイント、粘土等。
ゴム系の接着剤加工です。

ギャラリーの壁面に賑々しく展示された38点のマスクと1点のボックス作品。
マスクのカタチも色彩も多様で、楽しさ満載の空間になっています。
素材のベースは缶ビールのダンボール箱で、それに針金やガラス玉、日常的に使われている生活用品、雑貨などを組み合わせています。

モチーフは宇宙人ですが、若林さんの創る宇宙人はレトロな昭和のイメージに思えます。
わたしと若林さんはほぼ同世代で、昭和30年代に少年時代を送っています。
当時、宇宙を舞台にしたSF(漫画、小説)は人気があって、火星人や地底人などが登場していました。
そんな時代の雰囲気が若林さんのマスク(ポートレイト)にはあります。
まだ宇宙や宇宙人が想像力に頼る世界で、荒唐無稽な物語にそれなりのリアリティがあった時代です。

初日にお見えになったお客様が、展示されたマスクとアフリカの仮面との類似を指摘されていました。
確かに同じような要素がありますし、そこから類推すれば縄文土偶などにも似ています。
古代から綿々と続くマスクのスタイルと、未来形である宇宙人の面がメビウスの輪のように繋がっている不思議さ。
若林さんの作品の楽しさは、そのような時間と空間の広がりを含んでいて、しかも独自の表現として昇華されているからでしょう。
サプライズな素材選びと確かな構成力、プラスすることの遊びの精神。
大人の芸と少年の発想力、存分にお楽しみ下さい!

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2015年iGallery DC個展

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若林繁裕展
会期:2021年2月4日(木)〜2月21日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール