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藍 画 廊


浜田涼展
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浜田涼展の展示風景です。
画廊入口から見て正面の壁面です。



この撮影画像ですと、あたかも霧の中で展示しているようですね。
前回同様、巨大なピンボケ写真です。

作品サイズは、108(H)×248(W)cm。
写真を静電記録マットフィルムに拡大カラーコピーしたものですが、同じ静電記録マットフィルムが二枚画像の上に重ねてあります。
静電記録マットフィルムはトレーシングペーパーのように半透明ですから、いわば磨りガラス越しに画像を見ていることになります。
被写体は風景です。



左側の壁面です。
作品サイズは、168(H)×111.5(W)cm。
手法は上の作品と同じです。
こちらは人物のポートレイトですね。

画廊内は以上の二点です。
芳名帳スペースに小品が二点、道路側ウィンドウにも小品が二点展示されています。



道路側ウィンドウの二点です。
画廊内の大きな作品と元の画像は同じです。
作品サイズは、左が16.7(H)×40.6(W)cm、右は26(H)×16.7(W)cmです。
(芳名帳スペースの小品も同じ画像で、サイズはこれより小さくなっています。)
小品四点は、写真を洋紙にカラーコピーし、それを半透明のアクリルで覆ったものです。

右の作品のアップです。



画廊内の大作に比べると、コントラスト、彩度が高くなっています。
同じ画像(写真)を使っているのですが、かなり異った印象を受けます。

今回の展覧会は基本的には二つの画像(写真)のバリエーションですが、その範囲を超えて展覧会のコンセプトになっています。
全体として一つの作品としても見ることができると思います。

個人的にはこの小さなポートレイトが好きなのですが、この作品単独で観る場合と、同じ画像の大作ポートレイトと同居している場合とでは見え方が大きく異ります。
本展の妙、ではないかと思います。

風景(浜田さんの家の近所のありふれた風景)もポートレイトも、被写体としては特に珍しいものではありません。
撮影も凝ったものではありません。
技法、展示は浜田さん独自の方法ですが、画像が加工されているにもかかわらず逆にストレートな感じを受けます。
ストレートでピュアな作品です。
このシリーズの発表は回を追うごとに、ストレートでピュアになってきています。

その核心にあるもの。
わたしは、<光>ではないか思っています。
世界に差し込む、<光>です。

ご高覧よろしくお願いいたします。



会期


2003年5月12日(月)-17日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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