藍 画 廊

瀧田亜子
TAKITA Ako



瀧田亜子展
の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の5点が展示室の展示で、その他小展示室に2点の展示があります。
作品はすべて顔料、画仙紙、膠、アクリルメディウムを使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面の作品です。
タイトル「ウラシマソウ」で、サイズは90×350cmです。



正面壁面の作品です。
「球根」で、130×162cmです。


右壁面、左端の作品です。
「ワレモコウ」で152×34cmです。



右壁面、右端の作品です。
「種」で130×162cmです。



入口横壁面の作品です。
「わきいづる」で、180×60cmです。

<作家コメント>
『 ふるきおちばを
  やはらかき
  青葉のかげに
  葬れよ

  ふゆのゆめぢを
  さめいでて
  はるのはやしに
  きたかれし 』
(島崎藤村詩集より)
今年の春は、この歌を詠みつつ、
庭に球根と種をまいている。

瀧田さんの藍画廊での個展も3回目になりますが、作品は大きく変わりました。
今までは三角形などの幾何学的なフォルムを反復させるパターンがメインでした。
それは日本の伝統的な紋様にも、またミニマルアートにも見える絵画でした。
今回は心の赴くままに筆を奔(はしらせ)る、同じ抽象でも表現主義的な画面になっています。

この変化について瀧田さんに尋ねると、使用している筆が大きく影響しているとのことです。
瀧田さんはもともと書道の人です。
そこから美術(絵画)に表現を広げてきましたが、筆はずっと書道の筆を使っています。
書道の筆を絵画で使うと、なかなか思うように描けないそうです。
それで、今までは画面の構成を予め決めておいて、それから描いたそうです。

習うより慣れろ。
それが功を奏したのかどうかは不明ですが、筆を思い通りに奔らせることが出来るようになったそうです。
それで、今回は下準備なしに画面に向かい、その時の心境を自由自在に描きました。
大きな作品は分割されていますが、これは今までと同じで、書き溜めた絵をトリミングして組み合わせています。

瀧田さんの作品を最初に拝見した時から、その美的センスと色感の良さが印象に残りました。
構図も申し分ありません。
これは天分でもあり、書道で培ったものでもあると思います。
今回の作品を見ていると、筆致(タッチ)がとても個性的です。
一見すると完成度の高い抽象絵画ですが、書道の筆を使った筆致によって、伝統的な西洋絵画にはないニュアンスが表れています。
絵画の内側から新しい試みが滲み出ています。
西洋と東洋の形式的折衷ではない、もっと深いところでの融合です。
瀧田さん自身の美術の可能性が、そのまま絵画そのものの可能性になっています。
これはとても楽しみなことであり、今後の作品の展開にも興味が増します。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2017年藍画廊個展
2020年藍画廊個展


会期

202
2418日(月)ー23日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

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