藍 画 廊

小谷野夏木
MURMUR/マーマー
KOYANO Natsuki


小谷野夏木展
の展示風景です。




各壁面の展示です。




画廊入口から見て、左側の壁面です。




正面の壁面です。




右側の壁面です。




入口横の壁面です。

以上の14点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品はパネル、麻布を使用した油彩で、ドローイングの作品のみ紙、鉛筆、水彩です。
作品の詳細をご覧下さい。


左壁面、左端の作品です。
タイトル「八羽の鳥」でサイズ910×660mmです。



左壁面、中央、右端の作品です。
左は「私たちの夢はここにある」で500×455mm、
右は「エル・アセドール」で601×550mmです。




正面壁面の作品です。
「小さな驚異」で820×910mmです。



右壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「水に書かれた言葉」で455×530mm、
右は「セレモニー」で455×355mmです。



右壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「空中浮遊」で500×455mm 、
右は「角笛吹き」で410×320mmです。




入口横壁面、左側の3点のドローイングです。




入口横壁面、右側の3点のドローイングです。

<作家コメント>

言葉のような何かを含んでいるもの。
それでいて、明快な音節を持たない何か。
絵は、イメージは、静止しているようで実は、生起しては投棄されてしまうという流れの中に漂っているのではないかと思う。


小谷野さんの絵画は、どこか中世的な昏さに包まれています。
科学の明かりが届く以前の、宗教と錬金術が世界の理(ことわり)だった時代です。
しかし教科書が教えるようには、中世は暗くなかったと言う説もあります。
人々の生活はそれなりに生き生きとしていて、決して迷信に埋もれていたわけではなかったのです。

近代は物語が生まれ難い時代です。
何かと言えば科学が異議を提出し、自我というヤツも邪魔をします。
小谷野さんの絵画を見ていると、物語の一場面を想起します。
言葉のない、絵だけで連続する、絵巻物とか(卑近ですが)紙芝居のような物語です。

考えてみれば、物語のルーツは絵で語る話です。
それが時代を経て、映画のようなものにもなっています。
映画はサイレントで始まり、音声を得た現代でも、映像=イメージで物語るメディアです。
絵画も当然ながらサイレントで始り、今もサイレントです。
だからと言って情報量が少ない、時代遅れのメディアではありません。
恐らく、時代は物語を欲しているはずです。
行き詰まりを開くためにも、暗闇からの<ささやき>や<つぶやき>を待っています。
なぜなら、そこに人が生きることの意味があるかもしれないからです。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2007年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2020年藍画廊個展

会期

2021年2月8
日(月)ー13日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内