杉山悟
「東洋の魔女」
SUGIYAMA Satoru


杉山悟展
の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の18点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品のうち絵画はキャンバスに油彩、ドローイングは紙に水性マーカーを使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端の作品です。
タイトル「ピロリ」でサイズ606×500mmです。



左壁面、左から2番目、3番目の作品です。
左は「太母」で652×530mm、右は「オキシドール・ベイビー」で333×242mmです。



左壁面、左から4番目、右端の作品です。
左は「HANABI」で652×530mm、右は「渋谷」で530×455mmです。



正面壁面、左端の作品です。
「魂 」で652×530mmです。



正面壁面、中央、右端の作品です。
「HIMAWARI」で333×242mm、
右は「叡知」で1455×1120mmです。



右壁面、左端のドローイングです。



左壁面、左側のドローイングと絵画です。
絵画は「一輪ざし」で333×242mmです。



左壁面、中央のドローイングと絵画です。
絵画上は「K 女史」で410×273mm、
下は「静物」で273×410mmです。



右壁面、右側の作品です。
左は「小麦粉」で652×530mm、
中央は「雨水」で530×455mm 、
右は「イデア」で410×318mmです。



入口横壁面、左端、左から2番目、3番目の作品です。
左は「たん検」で530×652、
中央は「ブルーライト・ムーン」で530×455mm、
右は「冒険」で652×530mmです。



入口横壁面、左から4番目、右端です。
右の絵画は「円卓」で318×410mmです。

〈作家コメント〉
ことあるごとに、乱され、自己を忘れながらも、習性の如く絵を描き続けている。
あいまいな私の在り方なのに、筆はここじゃなきゃと言うように色や位置が定まっていく。
きっと描かれる運命だったのだろう。

杉山さんの絵画にモチーフはありません。
何の準備もなくキャンバスに向かい、とりあえず筆を動かし、そこに生まれた図柄、図像から画面が展開します。
ゆえに描かれるのはイリュージョンではなく、生の現象であり、意識(と無意識)の軌跡です。


画面は混沌としています。
よく見ると女性のバストショットが多いのですが、それの意味するところは不明です。
「東洋の魔女」と展覧会タイトルにはあるのですが、別に1964年の東京オリンピックの女子バレーボールの選手がモデルではありません。
杉山さんは詩人でもあるので、その言葉のセンスが発動されただけのことです。
(しかし2020の混迷、混沌ぶりを見ると、「東洋の魔女」はジャストヒットしてます。)

なぜこのように混沌とした画面なのでしょうか。
それは杉山さんの内面が混沌としているからかもしれませんが、それはわたしたちと無関係でもないようです。
わたしたちも間違いなく混沌としていて、致し方ないから、自己啓発などの覚醒剤を乱用するのです。
だから逆に混沌を正常と考えれば、物事は合理的に進むような気もします。

杉山さんの絵画は西洋近代絵画の誕生期を彷彿させます。
ご本人も近代絵画の影響を否定しません。
あの当時、写真の発明によって、絵画は外界の精密な描写から内面の探索に移行しました。
それは今でも続いていて、混迷の度合いはいささかも軽減されていません。
もしかしたら、杉山さんは原点に立ち戻って考えようとしているのかもしれません。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2015年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展

会期
2020年4月6
日(月)ー11日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

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