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藍 画 廊


古屋真帆展


古屋真帆展の展示風景です。
古屋さんの作品世界については、
前回の御案内をお読みいただければ幸いです。



左は、画廊入口から見て正面と右側の壁面です。
右は、左側壁面です。
画廊内は以上六点の平面作品で構成されています。
壁面ごとに作品を御紹介してみたいと思います。



左側の壁面です。
上の写真作品はゼラチンシルバープリントで、サイズは73×62cm。
タイトルは「Self Portrait」です。
被写体の人形も古屋さん制作で、陶製です。
下の作品はインクジェットプリントで、サイズは21×173cm、タイトルは「水中祐輔3」です。
写真と文字が組み合わされた本、「水中祐輔3」と同じものを額装展示したものです。
水中祐輔の水中は、名字ではなくて水の中という意味です。
画像の鮮やかなブルーは水中の写真です。

下の作品の部分です。
モノクロームとカラーの写真をインクジェットでプリントしたものです。
インクジェットは、パソコンと接続するプリンターの一般的な出力形式です。

写真の下の小さな文字がお分りでしょうか。
これもプリンターで出力したものです。
真中のブルーの写真はプールの排水孔(?)を撮影したものです。
実際に古屋さんがプールに潜って撮ったそうです。



正面の壁面です。
上の写真作品はゼラチンシルバープリントで、サイズは73×62cm。
タイトルは「中学生のころ」です。
下の作品はインクジェットプリントと油彩で、サイズは21×176cm、タイトルは「水中祐輔」です。
こちらも同じく、本の「水中祐輔」を額装展示したものです。
写真と油彩で語られるマンガ、といった趣の作品です。



右側壁面です。
展示のスタイルや上の写真のマテリアル、サイズは同じです。
タイトルは「新貝さん」です。
下の作品はインクジェットプリントと油彩で、サイズは21×130cm、タイトルは「ONSHITSU」です。
「ONSHITSU」は温室で、これも同タイトルの本を額装展示したものです。
カラーとモノクロームの温室の小さな写真が印象的です。


道路側ウィンドウに展示された作品です。
「水中祐輔」でインクジェットプリント、サイズは51×60cmです。
同サイズのインクジェットプリントの作品シートと、本が画廊内に置かれています。


今回の古屋さんの展示の特徴をいえば、横長のインクジェットプリント(+油彩)の作品にあると思います。
この箱のような額の中で語られている小さな物語は、古屋さん個人のもう一つの現実です。
写真と油彩と言葉で綴られたヒッソリとした物語は個人的でありながら、わたしの物語のようでもあります。
何気ない日常と空想が穏やかに連続する空間は、「接点」として、わたしの物語に重なってきます。

御高覧よろしくお願いいたします。


会期


2002年10月21日(月)-10月26日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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